「Hey VIVE、これ覚えといて」 49gのAIグラスはスマホの次を担えるか?VRニュース(1/2 ページ)

HTC NIPPONは、ハンズフリーでAIと対話できる49gのAIグラス「VIVE Eagle」を発売した。音声メモや画像翻訳機能を備え、スマホに代わる次世代デバイスとして日常における実用性を追求する。

» 2026年04月27日 06時45分 公開
[安藤照乃MONOist]

 HTC NIPPON(以下、HTC)は2026年4月24日、ハンズフリーでAI(人工知能)との対話や写真動画撮影などを可能にするAIグラス、「VIVE Eagle(バイブイーグル)」の販売を開始した。販売開始に先立ち同月21日に、eSports Style UENO(東京都台東区)にてメディア向け製品発表会を開催し、その詳細を明らかにした。

HTC NIPPONの「VIVE Eagle(バイブイーグル)」 HTC NIPPONの「VIVE Eagle(バイブイーグル)」[クリックで拡大]

1200万画素の広角カメラ搭載、ワンタッチで撮影可能

 VIVE Eagleは、AIを日常生活の中で自然かつ、実用的に活用できるよう設計したウェアラブルデバイスだ。スマートフォン向けの専用アプリ「VIVE Connect」を介して、Googleの「Gemini」やOpenAIの「GPT(Beta)」といった大規模言語モデル(LLM)と連携し、対話型のパーソナルAI体験を提供する。

モデルによる装着イメージ モデルによる装着イメージ[クリックで拡大]

 全体の重量は約49g(フレーム単体約43g)で、一般的な軽量メガネと比較するとやや重みはあるものの、「スマートグラスとしては軽量な部類に入る」(HTCの説明員)という。

 左眼側のフロント部分に内蔵された1200万画素の広角カメラは、ブレ補正、水平調整、暗所ノイズ低減、HDRに対応する。フレーム右側面の物理ボタンを短く押すと写真撮影、長押しすると動画撮影が可能だ。また、プライバシーへの配慮として、撮影中は右眼側のフロント部分に搭載されたLEDインジケーターが点灯する。このLED部分を物理的に覆った状態では、撮影機能が作動しない設計となっている。

専用アプリのVIVE Connect 専用アプリのVIVE Connect[クリックで拡大]

 スピーカーは、バーチャル低音増強技術を採用したオープンイヤー型を搭載する。マイクにはノイズキャンセリング対応の指向性マイクを備えており、周囲の環境音を把握しながらの音声通話や音楽再生が可能である。

右眼側テンプル部分にシャッターボタンがある 右眼側テンプル部分にシャッターボタンがある[クリックで拡大]
メガネの構造 メガネの構造[クリックで拡大]

 バッテリー容量は235mAhで、最大36時間の待受時間と、4.5時間の連続音楽再生に対応する。左側のテンプル(つる)にマグネット式コネクターを接続して充電する仕組みで、10分間で50%の充電が可能な急速充電に対応している。

「Hey VIVE」で起動、翻訳や要約をこなす多彩なAI機能

 VIVE Eagleは、メガネをかけたまま「Hey VIVE(ヘイ、バイブ)」と話しかけるだけで、撮影や翻訳、検索などの機能が利用できる。連携する「VIVE Connect」アプリには、個人のメモを記録して後から引き出せるインテリジェントメモリ機能を搭載している。例えば、買い物リストを音声で登録しておき、後で「何を買うんだっけ?」と問いかけて確認するといった使い方が可能だ。

「ヘイ、バイブ」と話しかけるとAIが立ち上がる 「ヘイ、バイブ」と話しかけるとAIが立ち上がる[クリックで拡大]

 音声メモとAI要約を統合した「VIVE AI Notes」も利用できる。これは、録音した音声をAIが自動で文字起こしし、要点を整理してまとめる機能だ。日本語、英語、中国語、韓国語など計12言語に対応しており、会議の記録や日常のアイデア整理などに活用できる。

 内蔵カメラを活用した画像翻訳機能も備えている。海外旅行や移動中に視界に入ったメニューや案内表示などをカメラで読み取ると、AIが翻訳してスピーカーから音声で読み上げる仕組みだ。翻訳のベースとなるAIモデルはユーザーが選択でき、Googleの「Gemini」を選んだ場合は71言語、OpenAIの「GPT(Beta)」を選んだ場合は59言語に対応する。

 AIとのやりとりで収集された音声やデータは、暗号化および匿名化処理によって厳格に保護される。HTCがこれらのデータを自社のAIモデルの学習に利用したり、広告目的で第三者に販売したりすることは一切ないとしている。

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