日本TCS、AIを活用して社内組織と顧客サービスの“AIレディ”な変革を推進製造ITニュース(1/2 ページ)

タタ コンサルタンシー サービシズ(TCS)の日本法人である日本タタ コンサルタンシー サービシズ(日本TCS)は、AIを活用した事業戦略について説明した。

» 2026年03月26日 06時15分 公開
[坪田澪樹MONOist]

 タタ コンサルタンシー サービシズ(TCS)の日本法人である日本タタ コンサルタンシー サービシズ(日本TCS)は2026年3月12日、東京都内でメディア向け勉強会を開催し、同社のAI(人工知能)を活用した事業戦略について説明した。

TCSの“AI変革活動”と日本のおけるIT課題

日本TCSの森誠一郎氏

 TCSは、インドタタグループのITサービス企業だ。生成AIの登場により、近年のIT業界ではビジネスモデルの見直しが必要になっている。そんな中、同社はAIを活用して会社全体を“トランスフォーメーション”しているという。

 同社は世界最大級の社内ハッカソンを開催し約2万人の従業員が参加したという。また、「tcsFridays」を毎週金曜日に開催し、AI知見を深めるゲーム形式のイベントを実施している。日本TCS 専務執行役員 グロース&トランスフォーメーションサービス事業統括本部長 グローバルコンサルティングプラクティス統括本部長の森誠一郎氏は「社内の変革と顧客へのサービスの変革を同時並行で行っている状況だ」と語る。

 AI活用と関わる日本の最大の問題点は、労働生産性が極めて低いことである。三菱総合研究所の調査によると、世界における労働生産性ランキングで日本は28位であり、この結果には、“高齢化”と“人手不足”という2つの要因が大きく影響しているという。このような背景から、日本ではいかにして生産性を上げて人材不足を解消するかという部分が重要である。

 森氏は「日本においては、効率性の向上と人材不足の軽減に着目をしている人が多い。米国では新規顧客獲得や売り上げ拡大を重視する人が多く、日本と比べると大きな差が出ている。日本はまだまだ効率化の余地があり、そこにAIを使いたいというニーズが透けて見えると思う」と分析する。

日本のIT課題と世界のITトレンド[クリックして拡大] 出所:日本TCS

 また、日本は新しい技術のリスクに敏感で懸念を持つ人が多く、AIの効果的な使い方が分からないという声も多いという。このような背景を踏まえて同社は、「レガシーシステムの『モダナイゼーション』」「エンジニアリング領域へのAI活用」「クラウド/データ基盤の構築」「エンタープライズソリューションのAI化」の4つの観点に注力してAIソリューションを展開していく。

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