OKIエンジニアリングは、さまざまな認証試験に取り組む本庄工場の内部を報道陣に公開した。本稿では、同工場内の認証試験についての取り組みと検査設備の一部について紹介する。
OKIエンジニアリングは、2025年10月29日の車載向け「ISO/IEC 17025」認定環境試験サービスの開始発表に伴い、さまざまな認証試験に取り組む本庄工場(埼玉県本庄市)の内部を報道陣に公開した。本稿では、同工場内の認証試験についての取り組みと検査設備の一部について紹介する。
本庄工場では自動車向けの電子機器やスマートフォン、二次電池、医療機器などさまざまな製品を対象にして品質試験評価に取り組んでいる。また、品質管理に欠かせない測定機器の校正サービスも提供している。
同工場の大規模試験設備となるのが、さまざま電子機器から発するノイズを測定する大型の検査室だ。巨大な検査室の中央に設置してあるターンテーブルに対象の検査物を載せて回転させ、さまざまな方向に放出されるノイズを確認する。
「試験室に設置してあるアンテナがノイズを拾い、合格基準を満たしているかを確認する。この設備は非常に稼働率が高い。この検査室のような大型の設備を自社で持つことができる企業は少ないので、われわれの設備を活用していただいている」(OKIエンジニアリングの担当者)
大型検査室は本庄工場内に2つあり、両方が常時稼働をしていることも多いという。また、製品から出る電波だけではなく、外部から電波を与えた時に製品が誤作動しないかも同設備で確認している。「検査室は、法律の規制に対応するために全ての電波を遮断できる。外に電波を出さずに室内で反射させることで外乱のない状態に近い環境を再現する。この設備では、車載関係以外のほとんどの製品を評価可能である」(同担当者)。
巨大な製品や設備を動かすためにはチラーや対向機といった別の機器が必要である。しかし検査室に複数の機器を設置してしまうと、どの製品を評価しているのかが分からなくなってしまう。そのため、検査室の床下に地下室を設けて、そこに動作に必要な機器を設置することで、検査室内に影響が発生しないようにしている。床下の地下室では水を使用する製品の給排水や製品からの排気を外に出す仕組みができている。
「この検査室では電波をかける際にFM局程のパワーを出力できるが、その際にはシステムに高い発熱が起きる。そのため、この地下室にはスポットクーラーを設置して熱を冷ましている。また、検査室の中を確認するための監視カメラを設置しており、作業者が取り残されていないかなどの確認もできる」(同担当者)
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