ボルト破損や意図しない動作など、電動アシスト自転車のリコールが続いた12月リコール製品情報まとめ(2025年12月版)

経済産業省が公開しているリコール情報に基づき、2025年12月に公表された主なリコール対象製品とその実施理由についてまとめた。

» 2026年01月21日 08時00分 公開
[八木沢篤MONOist]

 経済産業省が公開しているリコール情報に基づき、2025年12月に公表された主なリコール対象製品とその実施理由をまとめた。対象製品の詳細情報については、本文内に記載の関連リンクから確認できる。

 また、対象製品を所有している場合は、速やかに使用を停止し、各事業者の指示に従って対応してほしい。

⇒ 先月のリコール情報はこちら

電動アシスト自転車の使用中にステムハンドルの固定用ボルトが破損する恐れ

 ヤマハ発動機は2025年12月2日、24型の電動アシスト自転車「PAS CITY-V(PA24CV)」の一部年式において、使用中にステムハンドル(フロントフォークとハンドルバーを連結し、ハンドルの動きを前輪に伝える部品)の固定用ボルトが破損し、人身事故に至る可能性があるとしてリコールを発表した。経済産業省のWebサイトには、重大製品事故を契機としたリコール製品として明記されている。

リコール対象となった電動アシスト自転車「PAS CITY-V(PA24CV)」の外観 リコール対象となった電動アシスト自転車「PAS CITY-V(PA24CV)」の外観[クリックで拡大] 出所:ヤマハ発動機

 対象製品の製造期間は2018年8月〜2025年6月で、対象台数は1万4650台に上る。対象製品を購入したユーザーに対して、自転車販売店またはPAS販売店(最寄りにない場合はコールセンター)への連絡を呼び掛けている。回収後、ステムハンドル一式を無償で対策品に交換することで対応する。

 自転車販売店(サイクルベースあさひ)のWebサイトによると、ステムハンドル部の剛性不足が判明し、走行時の路面からの衝撃などによって、ステムハンドルを固定する引き上げボルトに大きな力が繰り返し加わり、最悪の場合、引き上げボルトが折損する恐れがあるとしている。

 リコール対象となった製品の年式、PAS号機番号(製品保証用の識別番号)および対象台数は以下の通りである。

商品名 機種 年式 PAS号機番号 対象台数
PAS CITY-V PA24CV 2018 X1NG-0001001〜0004825 3825台
2020 X1NG-1001001〜1003425 2425台
2021 X2PD-0001001〜0003900 2900台
2022 X2PD-1001001〜1003175 2175台
2023 X2PD-2001001〜2002200 1200台
2024 X2PD-3001001〜3003125 2125台
リコール製品の概要

 PAS号機番号は、フレームのヘッドパイプ部に貼付されている銀色の製品ラベルに印字されている。ヤマハ発動機のWebサイトから、対象製品であるかどうかを確認することも可能だ。

PAS号機番号の確認方法 PAS号機番号の確認方法[クリックで拡大] 出所:ヤマハ発動機

 重大製品事故とは、消費生活用製品安全法(以下、消安法)の第2条第6項において、「製品事故のうち、発生し、又は発生するおそれがある危害が重大であるものとして、当該危害の内容又は事故の態様に関し政令で定める要件に該当するもの」と規定されている。具体的には、製品の使用に起因する死亡事故、重傷病事故(治療期間30日以上の負傷/疾病)、後遺障害事故、一酸化炭素中毒事故、火災(消防が確認したもの)などが該当する。

 また、製造/輸入事業者は、消安法の第35条第1項に基づき、重大製品事故の発生を知った日を含めて10日以内に消費者庁へ報告しなければならない。

電動アシスト自転車が突然走り出す!? 意図しない動作で負傷の可能性

 ダイナーは2025年12月11日、電動アシスト自転車のオリジナルブランド「WO(ダブルオー)」の一部車両(販売期間:2021年12月13日〜2025年7月19日)において、本来搭載されるべきではない歩行補助機能が誤って有効化されていたことが判明し、リコールを発表した。

 電動アシストの強弱を切り替えるボタン(アシストパワーを操作するボタン)の下ボタンを長押しすると、自転車が意図せず走り出し、負傷する恐れがある。

 対象車種は「GLISSE」「F.C.B」「M2X」「M2X TWO FOUR」の4モデルで、対象台数は計942台。Bluetooth非対応モデルは回収およびパーツ交換により、Bluetooth対応モデルは専用デバイスをユーザーに送付し、自らプログラムを入れ替えることで対応する。対応完了までは、対象製品の使用を控えるよう呼び掛けている。

 なお、今回の不具合は、電動アシスト自転車としての法令適合性に影響を及ぼす可能性があるという。

リコール対象となった電動アシスト自転車「WO」の各モデル。左から「GLISSE」「F.C.B」「M2X」「M2X TWO FOUR」 リコール対象となった電動アシスト自転車「WO」の各モデル。左から「GLISSE」「F.C.B」「M2X」「M2X TWO FOUR」[クリックで拡大] 出所:ダイナー
商品名 機種 販売期間 対象台数
WO(ダブルオー) GLISSE
F.C.B
M2X
M2X TWO FOUR
2021年12月13日〜2025年7月19日 942台
リコール製品の概要

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