東京大学らは千葉県柏市の一般公道で、中型自動運転バスによるレベル4営業運行を開始した。信号情報と連携するインフラ協調システムを導入し、一般車が混在する交通環境下での安全性と円滑性を両立。2年後の全線レベル4化を目指す。
東京大学を幹事機関とするRoAD to the L4 テーマ4コンソーシアム(CooL4)と東武バスセントラルは2026年1月13日、柏の葉キャンパス地区(千葉県柏市)において、SAE(米国自動車技術会)が定める自動運転レベル4での路線バス営業運行を開始した。同日、東京大学柏キャンパスで記者発表会を行い、運行概要の説明とともに、実車による走行の様子を公開した。
路線バスの走行ルートは、つくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅と、東京大学柏キャンパスを結ぶ片道約2.6kmの区間である。今回、特定の条件下でシステムが運転操作の主体となるレベル4走行を適用するのは、交通量が比較的安定している700mのバス停1区間分で、経路にはL字カーブも含まれる。それ以外の区間については、運転手が監視義務を負うレベル2で運行する。
運用フローとしては、運転手が乗車した状態でレベル2での走行を開始し、所定のバス停で停車した際に運転手が手動でシステムをレベル4へと切り替える。その後、次のバス停で停車したタイミングで、再びレベル2へと戻す。レベル4走行区間においては、最高時速30kmを目指して運行する。
導入された車両は、いすゞ自動車の中型バス「エルガミオ」をベースに、東京大学発のスタートアップ企業である先進モビリティの自動運転システムを搭載したものである。混走空間におけるレベル4自動運転制御を実現するため、前後左右に車両/歩行者を検知するカメラやセンサーを搭載し、それらの情報を統合する認識ソフトウェアを開発した。車両にはカメラ10台、LiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)5基、GNSS(全球測位衛星システム)アンテナ、複合気象計などを装備し、車両の周囲360度を常時検知しながら走行する。
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