Nordic Semiconductorは、超低消費電力ワイヤレスSoC「nRF54L」シリーズ向けの「nRF Connect SDK Bare Metal」オプションを発表した。Zephyr RTOSに依存することなくBLEアプリケーションを効率良く開発できる。
Nordic Semiconductorは2025年8月28日、超低消費電力ワイヤレスSoC「nRF54L」シリーズ向けの「nRF Connect SDK Bare Metal」オプションを発表した。
nRF Connect SDK Bare Metalオプションは、Zephyr RTOSに依存することなく、BLEアプリケーションを効率良く開発できる。「nRF5 SDK」に近いアーキテクチャとAPIを採用しているため、「nRF52」シリーズやnRF5 SDKからnRF54Lへとスムーズに移行できる。また、Zephyr RTOSベースの開発時は、同じSDKと開発環境のまま更新できるため、アプリケーションの拡張も容易だ。
同社は、初期機能としてペリフェラル向けの「S115 SoftDevice」を提供する。2025年内にはSoftDeviceの新機能を追加し、セントラルやマルチロール機能を順次提供していく。同オプションのファームウェア更新は不揮発性メモリの効率を高めるシングルバンク方式DFUを採用しており、今後は同方式をZephyrアプリケーションにも展開する計画だ。
また、Bare Metalソフトウェアコンポーネントは、nRF Connect SDK以外のサードパーティーRTOSソリューションと統合できるため、組み込み開発の自由度が高まる。
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