品質問題、犯人探しよりも重要なことメカ設計メルマガ 編集後記

調査レポートから現場の実態がいろいろと見えてきます。

» 2024年11月12日 12時00分 公開
[八木沢篤MONOist]

この記事は、2024年11月12日発行の「メカ設計 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

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 アイティメディアが運営する製造業向けメディア「MONOist」および「TechFactory」が実施した読者調査「設計・製造現場における品質管理の実態(2024年版)」の結果レポートの内容が大変興味深かったので簡単に紹介したいと思います。

画像はイメージです 画像はイメージです

 まず、「設計および製造に関する品質問題に直面した経験があるか?」という設問に対しては、62.4%が「はい」と回答しており、半数以上が何らかの品質問題を経験している状況が浮き彫りとなりました。この割合をどう捉えるか難しいところですが、筆者的には、きっと“軽微な問題”も含んでいるだろうから「まぁ、こんなものか」という感想です(逆に「ない」と言い切れる方が4割弱いるのもすごいですよね)。皆さんはどう感じられますでしょうか?

 そして、驚いたのが上記の設問で「はい」と回答した人に対して聞いた「これまで経験した中で最も大きな品質問題の規模感」についてです。“最も大きな”と尋ねているので“重大”な品質問題を挙げる割合もそれなりにいるだろうなと思いつつ、でも何だかんだで“軽微”なものや“中程度”のものの方が割合的には多いのでは? と勝手に想像していました……。

品質問題、犯人探しよりも重要なこと

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