日本HPは、SUBARUのコンセプトカーの部品製造に、「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」が採用されたことを発表した。部品はSUBARUとDMM.comの3Dプリント事業部が開発、製造している。
日本HPは2024年10月22日、SUBARUのコンセプトカーの部品製造に、HP独自のMulti Jet Fusionテクノロジーを搭載した「HP Jet Fusion 3Dプリンティングソリューション」が採用されたことを発表した。部品はSUBARUとDMM.comの3Dプリント事業部「DMM.make 3Dプリント」が共同で開発、製造した。
対象のコンセプトカーは、「SUBARU LEGACY OUTBACK BOOSTGEAR PACKAGE」。将来的に実装できるものを想定し、強度と量産性を両立する製造方法として、同ソリューションが採用された。
同ソリューションの採用により金型が必要なくなり、限られた時間の中で特性を生かした形状の部品を開発。材料には、「HP 3D High Reusability PA12(ナイロン12)」を採用した。今回の部品の耐熱性、耐候性の面で希望物性を満たし、強度も持ち合わせている。
HP Jet Fusion 3Dプリンタは材料リサイクル率が最大80%と高く、3Dデータを送るだけで部品を造形できるため、製造した部品の在庫を抱える必要がない。
今回、オーバーフェンダーに着脱できる、「磁石が組み込まれ工具やキッチンツールなどを付けられる部品」「スマートフォンを差し込むとスピーカーになりクルマの外で音楽が楽しめる部品」「型抜き方向などの制約がない3Dプリンティングの特性を生かした形状のハンガー」「クルマの鍵を一時的に入れておける鍵付きロッカー」の4種類の部品を製造した。
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