パナソニック デザイン本部は、京都の両足院で、サーキュラーエコノミーを考えるイベント「→使い続ける展 2024/MUGE」を開催し、資源循環と利便性を両立するデザインの在り方について意見交換を行っている。
パナソニック デザイン本部は2024年9月28日〜10月6日、京都の両足院で、サーキュラーエコノミーを考えるイベント「→使い続ける展 2024/MUGE」を開催し、資源循環と利便性を両立するデザインの在り方について、消費者との交流を通じて意見交換を行っている。
パナソニックグループでは、2022年にグループ環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」を発表し、環境に対する中長期での取り組みを進めている。その中でサーキュラーエコノミーへの取り組みも進めており、工場廃棄物のリサイクル率向上や再生樹脂の使用量拡大、サーキュラーエコノミー型事業モデルの構築などに取り組んでいる。
しかし、資源循環を本当に進めていくためには、製品そのものの形や在り方も資源循環を行いやすいように変化させていかなければならない。そこで、パナソニック デザイン本部では、サーキュラーエコノミーにふさわしい製品の形や在り方について、消費者と一緒に考え、共感や意見をもらう場として2023年に初めて両足院での展示を実施。今回はその2回目として「使い続けるための新しいかたち」をテーマに、資源循環にふさわしい製品の姿がどのようなものかを模索する場とした。
サーキュラーエコノミーを本質的に進めていくためには、従来の大量生産大量消費の消費スタイルではなく、同じ製品を長く使い続け、廃棄する際も次につながる形とし続ける必要がある。そのため、製品を自分で手入れする喜び(整え)や、自分で修理する楽しさ(救い)、リユースなどできれいに手放す感動(別れ)、次の命につながる希望(つながり)などで、新たな価値を提供できるようにする必要がある。
パナソニック デザイン本部 トランスフォーメーションデザインセンター ビジネスデザイン部 山本達郎氏は「サーキュラーエコノミーを実現できる仕組み作りと、これらの行動変容を促す仕掛け作りの両面を進めていかなければならない。これらを表裏一体としたデザインの在り方を探っていくことが求められている」と述べている。
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