前述の通り、調査結果では64.9%がWebサイトのデザインの洗練度やカッコ良さが発注先選定に影響すると答えており、その重要性が浮き彫りになっている。
情報収集手段としては「付き合いのある商社や外注先からの紹介」(64.0%)と「検索エンジン」(54.1%)が多く利用されていることが示された。特に検索エンジンでの情報収集時に使用されるキーワードとして、「製品(部品)名」(65.0%)、「加工方法」(48.3%)、「機能」(38.3%)、「材料名」(31.7%)などが上位に挙げられていることから、これらのキーワードに対応したSEO対策が重要である。
さらに、業務に関連する動画コンテンツの視聴がよく行われている(69.4%)ことも分かったが、YouTubeを直接利用して情報を収集するケースは少ない(9.0%)。従って、動画コンテンツは自社のWebサイトに埋め込むことが有効である。
これらの結果を踏まえると次のことが言えるだろう。企業はWebサイトのデザインを洗練させ、SEOを行い、特に重要な検索キーワードに対応することが大事になる。そして自社の動画コンテンツはなるべくページに埋め込むことで、大手企業からの問い合わせ増加が期待できる。
最後に、アンケートの調査の内容についてまとめる。
大手メーカー(従業員1000人以上)が外注先を探すときの方法を調査することで、大手から問い合わせを増やすため具体的な方法を考察する。
新規外注先選びに携わったことのある大手メーカーに勤務する設計開発部門、購買調達部門、研究開発部門の担当者111人。
インターネット調査
2024年5月15〜16日
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永井満(ながい みつる)
テクノポート株式会社 Webマーケティング事業部 名古屋オフィス責任者
日本大学大学院(航空宇宙工学専攻)を卒業後、新卒で入社したボッシュ株式会社にてディーゼルエンジンの設計職を経験した後、テクノポート株式会社へ入社。現在はWebマーケティングコンサルタントとして、中小企業から大手製造業まで幅広い企業のクライアントを担当。技術の魅力を伝えることにこだわったマーケティング支援を心掛けている。
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