シスメックスは、インドのグジャラート州に、試薬および機器の生産機能を備える新生産拠点を建設した。海外生産拠点としては、同社グループ最大の延べ床面積を有する。試薬生産品目を大幅に拡大するほか、ヘマトロジー検査機器の一部機種も生産する。
シスメックスは2024年8月1日、インドのグジャラート州に、試薬および機器の生産機能を備える新生産拠点を建設したと発表した。海外生産拠点としては同社グループ最大の延べ床面積を有し、同年度内に試薬、機器ともに出荷を開始する計画だ。
新たな生産拠点は、インドのグジャラート州サナンドII工業団地に位置する。敷地面積は1万8100m2で、延床面積は1万600m2となる。投資総額は約30億円を予定しており、試薬生産品目を大幅に拡大するほか、ヘマトロジー検査機器の一部機種も生産する。
インドでは、急速な経済成長と人口増加により、医療インフラ整備への投資が進んでいる。今後の検査需要の増加を想定し、新生産拠点により生産機能を強化する。機器製品の生産機能については、日本国内工場と同等の生産プロセスやシステムを移設し、IT技術を活用した現地従業員の教育システムも導入する。
また、インド国内のサプライチェーンを最適化するため、倉庫や物流ハブ機能も併設する。Make in India政策に対応した機器製品を生産する機能も備え、原材料のインド国内調達も順次拡大する。
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