部品を正確に識別してカウントする、ビジョンセンサー用AI搭載カウントツール製造現場向けAI技術

コグネックスは、ビジョンセンサー「In-Sight SnAPP」用のAI搭載カウントツールを発表した。複雑な種類の部品でも正確に識別する機能を容易に実装でき、さまざまな製造現場のカウント作業を改善する。

» 2024年09月03日 13時00分 公開
[MONOist]

 Cognex(コグネックス)は2024年8月6日、ビジョンセンサー「In-Sight SnAPP」用のAI(人工知能)搭載カウントツールを発表した。これまでは時間がかかり、エラーが起きやすかったアセンブリ検証や数量チェックの自動化に貢献する。

 2023年9月にリリースされたIn-Sight SnAPPは、有無検出や欠陥検査、分類、カウントなど、品質管理を対象とする。新たに追加したAI対応カウントツールは、ビジョンセンサーの機能を拡張するソフトウェアツールとして、製造業のさまざまな現場においてカウント作業を改善する。

 画像ベースの学習機能やガイド付きセットアップ機能、組み込みAIを備えるため、複雑なプログラミングやセットアップ、膨大な画像の学習を必要としない。作業者のスキルレベルを問わず、複雑な種類の部品でも正確に識別してカウントできる機能を、ビジョンセンサーに容易に実装できる。

 食品飲料業界では最終パッケージングのカウント、製薬業界ではワクチンバイアルのカウント数の検証確認やブリスターパック内の錠剤のカウント、自動車業界ではEV(電気自動車)バッテリーパックトレイ内のモジュールのカウントなど、さまざまな業界での活用を想定する。

キャプション 錠剤のカウント作業のイメージ[クリックで拡大] 出所:Cognex

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