レゾナック・ホールディングスは、2024年12月期第2四半期(1月1日〜6月30日)の売上高が前年同期比8.5%増の6685億円で、営業利益は同411億円改善の280億円となり前年同期の赤字から黒字に転じた。
レゾナック・ホールディングスは2024年8月8日、オンラインで同年12月期第2四半期(1月1日〜6月30日)の決算説明会を開催した。
同期の売上高は前年同期比8.5%増の6685億円で、営業利益は280億円となり前年同期の赤字から黒字に転じた。
同期の世界経済は、世界的な金融引き締めに伴う影響や長期化するウクライナと中東地域の情勢によるエネルギーコストおよび原材料コストの高騰、供給面の制約などは続いたものの、持ち直しがみられた。中でも、半導体業界の回復が顕著だった。国内経済では、個人消費は持ち直しに足踏みがみられたが、企業の設備投資は持ち直しの動きがあり、総じて緩やかに回復した。
セグメント別では、半導体/電子材料セグメントは同36.6%増の2096億円で、営業利益は216億円となり前年同期の赤字から黒字に転じた。同セグメントは、前年同期からの緩やかな回復により増収となった。デバイスソリューションは、HD(ハードディスク)メディアがデータセンター向け需要の回復により大幅に増収し、シリコンカーバイド(SiC)エピタキシャルウエハーも販売数量の増加で増収を記録した。
モビリティセグメントの売上高は同3.9%増の1080億円で、営業利益は291.9%増の24億円となった。同セグメントでは、自動車部品は、タイの情勢などを背景とした需要低迷の影響を受けた一方で、自動車生産の回復や新規車種向け製品の立ち上げなどにより、売上高は前期並みを記録した。リチウムイオン電池材料は、民生向けの需要減速の影響が継続したが、電動車向けで数量が増加し増収となった。
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