日清製粉ウェルナは、海外生産拠点の電力を100%実質再生可能エネルギー化するなどの取り組みにより、2030年度CO2排出量の削減目標を2024年度中に達成する見込みだ。
日清製粉ウェルナは2024年8月1日、海外生産拠点の電力を100%実質再生可能エネルギー化するなどの取り組みにより、2030年度のCO2排出量削減目標(2013年度比50%削減)を、2024年度中に達成する見込みであると発表した。
同社は、タイにある三井物産グループ会社のMitsiam Internationalと、海外6拠点における非化石証書の購入に関する契約を締結。これにより年間約1万1000トンのCO2を削減するとともに、全海外生産拠点の電力の100%実質再生可能エネルギー化を2024年度中に達成できる見込みとなった。
さらに、同社子会社マ・マーマカロニの神戸工場では、2024年7月から工場で発生した食品廃棄物を資源として循環させるバイオマス発電を開始した。その他の電力については、非化石証書を組み合わせて、工場内電力の全てを再生可能エネルギー由来の電力で賄うシステムを運用している。
加えて、CO2排出量が少ない蒸気の使用やJ-クレジットの活用により、2024年度中に同工場全体のカーボンニュートラルが達成できる見込みとなった。これらの取り組みで、CO2を年間約5200t削減できる。
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