J.D. Powerが2024年中国新エネルギー車初期品質調査の結果を発表した。
ジェイ・ディー・パワー ジャパンは2024年7月31日、J.D. Powerが実施した2024年中国新エネルギー車初期品質調査の結果を発表した。
新エネルギー車(NEV)の不具合指摘数の平均は、100台当たり210カ所(210PP100)となり、2023年から37ポイント増で大幅に増加したという。主に増加したのは設計関連の不具合指摘数で、2023年から35ポイント増加した。製造関連の不具合は設計関連を大きく下回った。
自動車メーカーごとに見ると、不具合指摘数が最も少なかったのは中国の新興メーカーで、前年比31ポイント増の201PP100だった。外資系自動車メーカーは不具合指摘数が多く、前年比54ポイント増の218PP100だった。
パワートレインのカテゴリーの不具合指摘数をみると、エンジンを発電機に使用するレンジエクステンダーEV(電気自動車)が全体平均よりも8ポイント低かった。「パワートレインの性能」や「インテリジェンス機能」で特に高評価だったとしている。
カテゴリー別に見て不具合指摘数の増加幅が大きかったのは、7.2ポイント増の「運転支援」、6.9ポイント増の「インフォテインメント」だ。運転支援で指摘された主な不具合はバックカメラで、「画像が不鮮明」「レンズが汚れやすい」「レーダーアラートがうるさい」といった声があった。インフォテインメントに関しては、「音声認識が不正確」「タッチスクリーンが反応しない」「ナビゲーションが不正確」などの指摘が目立ったという。
大きく改善したカテゴリーは「車内臭」と「走行音」だ。不具合指摘数自体は多いものの、前年から2ポイント前後改善した。
回答者のうち、1995年以降に生まれた若いユーザーの不具合指摘は47PP100の増加で、全体平均と比べて大幅に増えた。ステアリング操作やタイヤグリップ、ペダルやサスペンションの異音、バッテリーや充電関連などさまざまな指摘が寄せられたとしている。
車両セグメントごとに最も高評価だったモデルは下記の通り。
スモールBEVセグメント | Geely | Panda mini |
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コンパクトBEVセグメント | Geely | Geometry A Pro |
コンパクトBEV SUVセグメント | GAC/Aion | Aion V Plus |
BYD | Yuan Plus(同点) | |
ミッドサイズBEVセグメント | NIO | ET5/ET5T |
ミッドサイズBEV SUVセグメント | Audi | Q4 e-tron |
ラージBEVセグメント | Geely/ZEEKR | ZEEKR 001 |
プレミアムBEVセグメント | NIO | ES8 |
マスマーケットPHEVセグメント | BYD | Seal PHEV |
マスマーケットPHEV SUVセグメント | Great Wall/WEY Lanshan | DHT PHEV |
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