製造業向けIoTサービスで電力使用量の測定が可能に、アナログセンサーにも対応製造業IoT

マイクロリンクは、製造業向けIoTクラウドサービス「IoTGO」に、電力使用量測定オプションを追加した。生産ラインの稼働状況と対比しながら電力使用量を測定、記録できるため、効率的な電力削減に寄与する。

» 2024年07月01日 14時00分 公開
[MONOist]

 マイクロリンクは2024年6月19日、製造業向けIoT(モノのインターネット)クラウドサービス「IoTGO」に、電力使用量測定オプションを追加したと発表した。同時に、IoTデータ収集用の各種アナログ入力センサーの取り扱いを拡大した。

 新オプションとして追加したのは、生産ラインの稼働状況と対比しながら電力使用量を測定し、記録できる機能だ。ライン稼働時と非稼働時の電力使用量の推移を可視化することで、効率的に電力を削減できる。また、キュービクルおよびグループ単位での測定にも対応し、どちらもクラウド上のIoTGOダッシュボード上で確認できる。

 また、これまでのIoTGOでは、データ収集にアナログ入力センサーを活用できなかったが、電力使用量測定オプションの開発を機に仕組みを見直し、アナログ信号も収集可能にした。振動や温度などのデータを収集し、故障の予兆検知や熟練技能者のノウハウをデジタル化することで、加工機械のパラメーター最適化や職人技の継承に活用できる。

 アナログ入力信号は、設備ごとに個別に測定するため、センサーゲートウェイおよびセンサー数に応じた初期費用が必要になる。種類によってはデータ量が膨大になることから、データはクラウドではなくセンサーゲートウェイに蓄積し、センサーゲートウェイのダッシュボードから閲覧する。

 対応可能なセンサーには、6軸モーションセンサー、3軸加速度センサー、ACおよびDC電流センサー、汎用電流入力(4〜20mA)、汎用電圧入力(0〜5V)、環境センサー(気温、気圧、湿度)などがある。

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