KDDIは、Super Micro Computer、シャープ、データセクションと、アジア最大規模のAIデータセンター構築に向け協議を開始する。
KDDIは2024年6月2日、Super Micro Computer、シャープ、データセクションと、アジア最大規模のAI(人工知能)データセンター構築に向け協議を開始することを発表した。4社は今後、シャープ堺工場跡地(堺市堺区)にNVIDIA最先端のAI計算基盤である「GB200 NVL72」などを搭載したAIデータセンターを構築する方針だ。
AIの普及が進む中、AI処理に効率的に対応できるAIデータセンターの構築が求められている。一方で、大規模なAI計算基盤を持つデータセンターの構築に向けては、最先端の演算装置の調達、設備の発熱を抑える高効率な冷却システムの整備、電力や場所の確保などが課題となっている。
今回はその場所として、パートナーにシャープを迎え、同社が2024年9月までに生産停止を計画している堺工場(堺ディスプレイデバイス)跡地を転用する。従来ディスプレイ生産に用いてきたため、十分な電力と場所を確保できる見込みだ。
さらに、NVIDIAの「GB200 NVL72」を1000ユニット規模備えるなどAI計算基盤を構築し、Super Micro Computerが膨らむ発熱量に対応可能なプラットフォームを提供する。データセクションはAIデータセンターの運営支援を行い、KDDIはネットワークの構築や運用などでサポートする計画だ。
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