小型軽量、省エネルギーで高性能なサーボシステムのラインアップを拡充FAニュース

山洋電気は、定格出力1.8〜5kWのサーボモーターとアンプ容量75A、100A、150Aのサーボアンプを開発し、サーボシステム「SANMOTION G」のラインアップを拡充した。

» 2024年03月28日 13時00分 公開
[MONOist]

 山洋電気は2024年2月29日、定格出力1.8〜5kWのサーボモーターと、アンプ容量75A、100A、150Aのサーボアンプを開発し、サーボシステム「SANMOTION G」のラインアップを拡充したと発表した。同年4月1日より受注を開始する。

キャプション サーボシステム「SANMOTION G」 出所:山洋電気

 新たな製品群は、従来品「SANMOTION R」と比べてサーボ性能が進化している。例えば、速度周波数応答が1.4倍、位置決め整定時間は3分の1、速度のオーバーシュートは2分の1、高速域の出力拡大が1.15倍、エンコーダー分解能が16倍(27ビット、バッテリーレスの場合)に向上している。

 耐振動性能もサーボモーターは2倍、サーボアンプは20%向上。標高2000mの高地でも使用可能だ。サーボアンプの使用温度範囲は約5%広がり、0〜+60℃となった。

 小型化、軽量化が進み、モーター質量が最大14%、アンプ質量は最大17%低減し、モーター全長も最大9%短くなっている。エネルギー損失もモーターは最大29%、アンプは最大16%低減しており、省エネルギーでSDGsに寄与する。

 安全性、保守性も向上している。電源状態や通信品質の監視、保持ブレーキ寿命の予測、電子部品の故障予防といった機能を備えるほか、パワーデバイスの異常診断や電源電圧低下などの異常の原因を識別して表示する。

 サーボモーターは従来品と互換性があり、サーボアンプは取り付け用のオプションを用意するため、従来品から容易に置き換えられる。同製品群は、ロボットや工作機械、半導体製造装置、医療機器などに適している。

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