毎年進化を続ける三菱電機のレーザー加工機、生産性を高める2024年版新機能とは工作機械(1/2 ページ)

三菱電機はファイバーレーザー加工機「GX-Fシリーズ 2024モデル」の説明会を開催した。

» 2024年02月21日 07時30分 公開
[長沢正博MONOist]

 三菱電機は2024年2月8日、ファイバーレーザー加工機「GX-Fシリーズ 2024モデル」の説明会を名古屋製作所(名古屋市東区)において開催した。

 三菱電機が2022年に打ち出した新戦略「GX-F Ever-next Strategy」に基づく新製品となる。従来、製品の性能は購入時が最も高く、新たに開発された機能などを使用したい場合は、その技術が搭載された新製品を購入しなければならなかった。GX-F Evernext Strategyは、2019年に発売された2次元ファイバーレーザー加工機の最上位モデル「GF-Xシリーズ」の機体に、同社が毎年開発する新技術を搭載できるようにするものだ。

 ユーザーがこれから購入する機体だけでなく、既に保有している機体も同様にアップグレードでき、必要な最新技術だけを必要なタイミングで追加できるようになる。Ever-nextはEver(常に、いつもの意)とNext(次に、の意)を組み合わせた造語だ。

「GX-F Ever-next Strategy」の概要[クリックで拡大]出所:三菱電機
三菱電機の川田明宏氏[クリックで拡大]

 三菱電機 産業メカトロニクス事業部 メカトロ事業推進部 部長の川田明宏氏は「販売側からは更新需要が落ちるのではないかという懸念もかなりあったが、このコンセプトを基に“三菱電機の製品なら長く安心して使うことができる”というわれわれの“ファン”を増やし、市場にまだ多く存在する古い機械の更新需要を得るのが最大の目的だ。機械を頻繁にリプレースしなくても使い続けることができるようになり、機械の廃棄を減らすことで環境負荷の低減という社会課題にも貢献できる」と語る。

 2023年度の新技術としては、加工時の光や音からAI(人工知能)が加工状態を診断し、自動で加工条件を調整する「AIアシスト2.0」と、難加工材でも安定的な加工を実現する厚板切断技術「Mz-Power」などを投入した。「新しい戦略の発表以来、既に数十社のユーザーに展開している」(川田氏)。

三菱電機の横井茂氏[クリックで拡大]

 同社 産業メカトロニクス製作所 レーザシステム部 次長の横井茂氏は「毎年、新技術を搭載し、常に進化し続ける機能を適用することで、ユーザーの機械を陳腐化させずに最新の状態で使っていただくことができる。われわれも機能開発に注力することで、より高度な技術を持った機能を投入することが可能になる」と話す。

 2024モデルとして2024年4月より新たに導入する技術は「AGR-Mix」「ライトジョイント」「加工パラメーター編集機能拡張」の3つだ。

「GX-Fシリーズ 2024モデル」で導入可能になる新技術[クリックで拡大]出所:三菱電機
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