インテックは、IoTを活用した自動車用大型プレス機械の遠隔保守、監視システムを、エイチアンドエフと共同開発した。制御データを自動的に記録してクラウドへアップし、機器トラブル時には速やかな遠隔保守を実施する。
インテックは2023年12月11日、プレス機械メーカーのエイチアンドエフとともに、IoT(モノのインターネット)を活用した自動車用大型プレス機械の遠隔保守、監視システムを共同開発したと発表した。
同システムでは、プレス機の制御データを自動的に記録し、定期的にクラウドにアップロードする「IoT-Box」を設置する。集めたデータはグラフや表で可視化し、診断レポートとして提供。機器異常時の根拠となるデータを把握できるようになり、予備部品購入の判断などに生かせる。
また、機器トラブルの際には、エイチアンドエフが速やかに遠隔保守を実施し、ユーザーにおける製造機会のロスを防ぐ。
エイチアンドエフは、IoT活用によるアフターサービスをユーザーに提供することで、遠隔保守の強化や迅速なアフターケアが可能になったという。今後は、油圧や温度などのデータから経年劣化を判断する方法や、IoTを活用して収集した大量のデータをAI(人工知能)で分析し、異常の発生を事前に検知する仕組みについて検討する。
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