東芝インフラシステムズは、スリム型産業用コンピュータの新製品「FA2100TX model 700」を発売した。処理能力が2倍以上向上し、エッジコンピューティング用途向けにストレージやメモリを大容量化している。
東芝インフラシステムズは2023年10月31日、スリム型産業用コンピュータの新製品「FA2100TX model 700」を発売した。各種産業分野や社会インフラシステム、産業用組み込み装置など、幅広い分野での安定運用に貢献する。
新製品は、従来モデルの長期供給や保守、頑健性などを継承しつつ、高速処理と大容量化を進め、機能を強化している。DX(デジタルトランスフォーメーション)に対応できるよう、Ethernetインタフェースを4ポート標準搭載し、接続性も高めた。
Intelの第10世代プロセッサ「Xeon W-1270TE(2.0GHz、8コア)」を採用し、処理能力が従来機種「FA2100T model 700」と比べて2倍以上向上している。また、エッジコンピューティング用途向けにストレージやメモリを大容量化しており、最新のDDR4 SDRAMを採用したメインメモリは最大32Gバイトまで搭載できる。
オプションで、フロントパネルにキーロックを設置でき、ストレージデバイスの物理的な盗難やデータの盗難、電源スイッチ、リセットボタンの誤操作を防止する。ワイヤロック取り付け用セキュリティスロットを標準搭載しており、本体の盗難や内部へのアクセスを防ぐ。
RS-232Cインタフェースを2ポート標準搭載し、拡張スロットはPCIeを2スロットと、オプションでPCIを1スロット搭載可能で、既存のハードウェア資産を有効活用できる。OSは「Windows10 IoT Enterprise」「Windows Server IoT」「MIRACLE LINUX」に対応し、2028年10月まで同一機種の製品を供給し、2035年10月まで保守サービスを提供するなど、システムの長期運用をサポートする。
いまさら聞けない「エッジコンピューティング」
鍵を握るのはインフラ事業分野、東芝が持つAI技術ポートフォリオの“強み”とは
メーター読み取り支援サービスに、製造現場の機器の数値読み取り機能を追加
最短約3秒で測定可能、スポット溶接自動検査システムを導入
産業用IoTの本命か、FPGAはエッジコンピューティングの勝利者となる?
エッジコンピューティング支援機能を搭載したC言語コントローラーCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Factory Automationの記事ランキング
コーナーリンク