NECは、物流の効率化を目指し、複数企業による共同配送を支援する「共同輸配送プラットフォーム」の運用実証を開始する。物流データをプラットフォーム上で共有し、AIによる共同輸配送のグループ候補の自動抽出などを実施する。
NECは2023年9月12日、物流の効率化を目指し、複数企業による共同配送を支援する「共同輸配送プラットフォーム」の運用実証を同月より開始すると発表した。花王や日通NECロジスティクス、三井倉庫サプライチェーンソリューション、横河電機などが参加し、2024年3月まで日本全国で実施する。
今回の実証では、参加各社の物流データを、NECが開発する共同利用型のサービスプラットフォーム上で共有し、段階に応じて情報を開示する。また、AI(人工知能)で共同輸配送のグループ候補を自動抽出し、条件調整や最適化による運行計画の自動作成、企業間での荷量見込みの共有、共同輸配送の利用推奨などを実証運用する。
デジタル技術の活用と輸送オペレーションの両面から、共同輸配送の運用上の課題点を抽出し、検証と実行効果を確認していく。同時に、将来的なマルチモーダル輸送、中継輸送の可能性も検討する。
NECは運用実証の結果を踏まえ、共同輸配送プラットフォームの2024年度の実用化を目指すとしている。
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