マツダの決算会見で印象に残った話があります。
祝日の「山の日」でお休みの方、1週間お疲れさまでした。今日は稼働日だという方は、週末に向けてもうひと頑張りですね。台風の影響への対応で落ち着かない状況の方もいらっしゃるでしょうか。
先週と先々週に続き、決算発表ラッシュですね。2024年3月期第1四半期(2023年4〜6月期)の3カ月間の業績であり、このペースが維持できるかは誰にも分かりませんが、「増収増益」「過去最高」といったフレーズが新聞などの見出しに目立ちます。自動車メーカーだけでなく、部品メーカーも業績が上向いてきた会社が多かったようです。
さまざまな要因が業績に影響を与えますが、クルマが順調に生産されて売れていることや、値上げや価格転嫁がきちんと貢献してポジティブな業績が出るのは、健全で喜ばしいことですね。消費者が良いと思うクルマが、企業に多くの利益を生むというのも好ましい在り方です。
卵や乳製品など身近なものに関する報道を見ていると、「もうこの値付けではやっていけない」という生産者の悲鳴が取り上げられています。生産や販売など誰かに耐えられない負荷をかけておきながら、安定して安く手に入ることをもてはやすような振る舞いが、なくなろうとしているのかもしれません。
マツダの決算会見で印象に残った話があります。その前に業績について触れておくと、2023年4〜6月期の売上高は前年同期比76.8%増の1兆910億円、営業損益は前年同期の195億円の赤字から495億円増加して300億円の黒字、当期純利益は同148.3%増の372億円でした。
生産と販売はおおむね計画通りに進捗したとのことです。利益面ではバックカメラのリコールで品質関連費用が増加したものの、前年同期のロックダウンや半導体供給不足の影響からの回復で営業損益が大幅に改善しました。
地域別に見ると中国やASEANで販売が減少したものの、全体としては大幅に改善しており、「ラージ商品群」の新型車「CX-90」も計画通りに販売に貢献しています。ラージ商品群の台当たり利益がこれまでのモデルより多いことも好影響です。
2023年度の米国の販売目標は前年度比22%増の36.7万台で、過去最高に近い台数であるとのこと。ラージ商品群の販売拡大や、米国アラバマ工場(アラバマ州ハンツビル)で「CX-50」の生産を昼夜勤の2直化とすることで供給を本格化し、目標達成を目指します。
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