下記に、前ページで示した作業を自動的に実行する「自動集計アプリ」の作成手順を示します。
自動集計アプリの簡単な仕様を下記に示します。
完成イメージも併せて示します(図3)。
図3が自動集計アプリの完成イメージです。複雑に見えますが、外部にある複数のCSVファイルをコピーし、特定のグループに分け、異なる色でグラフに描画するだけです。なお、本記事の制約上、グループ数2、ファイル数6で実行することを前提とします。
それでは、手順に沿って作成していきましょう。
データを集計するCSVファイルを作成します。例えば、以下のようなデータです(図4)。
図4は、集計対象となるデータの例です。ここでは、Excelのrand関数でデータを作成しました。なお、本記事の制約上、列に入れるデータはA列とB列のみとしてします。さらに、それを6個のCSVファイルにコピーし2つのグループにしました(図5)。
図5は、用意したファイルの作成例です。筆者は、グループ1を「dataGr1-1.csv〜dataGr1-3.csv」とし、グループ2を「dataGr2-1.csv〜dataGr2-3.csv」としています。
Excelを開き、マクロ有効ブックとして保存します(図6)。
図6は、マクロ有効ブックの保存例です。図に示す通り、「ファイルの種類(T)」をExcelマクロ有効ブック(*.xlsm)として保存してください。
今回の自動集計アプリでは、グループと読み込むCSVファイルの情報を設定する必要があります。そのため、以下の手順でシートを作成してみましょう。
まず、次の2つのシートを追加してください。
シートの追加を図7に示します。
次に、入力ファイルシートを作成します。このシートには、グループ名称、ファイル名称、データ数、ボタンを作成します(図8)。
図8は、入力ファイルシートの作成例です。以下の手順に従ってシートを作成してください。
A1、A2セルにグループ名称を記入します。これが、データを分割するグループです。
次に、A2、B2セルから読み出したいCSVファイルのファイル名称を記入してください。
E2にグループ数、E3にファイル数を記入します。この値に従って、グラフ描画時の表示内容を決定します。
最後に、ボタンを配置します。ボタン作成は、「開発」→「挿入」→「フォームコントロール」のボタンを選択し、シートをクリックします。さらに、ボタン名称を「アプリ実行」に変更すればOKです。
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