京セラコミュニケーションシステムは、製造業でのAI外観検査システムを容易に導入できる「外観検査AIパッケージ」の提供を開始した。AIモデル開発で最も時間を要していた検証プログラムの開発やテストの期間を従来の10分の1に短縮できる。
京セラコミュニケーションシステムは2023年3月7日、製造業でのAI(人工知能)外観検査システムを容易に導入できる「外観検査AIパッケージ」の提供を開始した。機能検証期間の3カ月間は無償で利用でき、導入後は従量課金制でAI判定1回につき1円から提供する。
同パッケージは、外観検査AIに特化したシステムとなる。同社グループ会社のRistが提供する外観検査組み込み専用のAI開発ツール「RPipe-Image」をインストールした学習PCと、RPipe-Image用に最適化した実行環境をまとめている。
同パッケージを活用することで、PoC(概念実証)のAIモデル開発で最も時間を要していた検証プログラム開発やテストの期間を、従来比10分の1に短縮できる。また、AIシステム導入フェーズでは、プロトタイプシステムの個別開発が不要になるため、開発期間が従来の3分の1になる。
他に、AIシステムの導入を進める際やシステム開発時に必要となる知識や情報を盛り込んだコンテンツも提供する。導入企業は自社でスクリプトを組めるので、ブラックボックス化せず、社内でのカスタマイズや横展開もしやすくなっている。
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