続いて、3DEXPERIENCEプラットフォームとの融合により実現した製品開発の先進事例の紹介が行われた。
アドベンチャーバン(キャンピングカー)を手掛けるカスタムメーカーのStoryteller Overlandでエンジニアリングディレクターを務めるMichael Austell(マイケル・オーステル)氏は、3DEXPERIENCEプラットフォームの活用によって、デザイナー、設計者、外部サプライヤーとのコラボレーションを実現し、効率的なカスタムパーツ製造を可能にしたことを発表した。また、生産部門や経営層も3DEXPERIENCEプラットフォームを介して3Dデータを有効活用できるようになり、迅速な意思決定が可能になったという。
プロトタイプの構築や製品開発を手掛けるX Custom Engineering CEOのFlorian Fischer(フロリアン・フィッシャー)氏は、CAD、CAM、CAEおよびPDMを組み合わせることで、コスト削減とイノベーション創出を可能にするモノづくりを実践しているという。また、場所やハードウェア、ツールといった制約から解放されたワークスタイルを確立するために、Webブラウザベースの3D設計ソリューション「SOLIDWORKS Cloud」を導入し、自宅やオフィスだけでなく、旅先からでもすぐに設計業務に取り掛かれるオープンな働き方を実践している。
その他、コロナ禍において、学校の教室ではなく自宅が学生たちにとっての学びや発見の場となり、イマジネーションを生み出すアプローチが進化したことに触れ、米国フロリダ州レイクランドにあるSleepy Hill Middle Schoolで、3DEXPERIENCEプラットフォームや「3D Creator」(xDesign)を活用し、資格取得に向けた学習や趣味に役立てている事例を紹介した。
さらに、メイカーによるモノづくり事例として、南アフリカ出身のプロダクトデザイナーであるKirby Downey(カービィ・ダウニー)氏が登壇し、SOLIDWORKSや3Dプリンタを用いて、TVゲーム内に登場する武器のレプリカや模型などを製作している様子を紹介し、人生を豊かにするためのモノづくりの価値について訴求していた。
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