今回は、1ページ目の3.1項で挙げたような業務を効率化する「自動集計アプリ」を手順立てて作成します。
自動集計アプリのイメージ図を以下に示します(図1)。
図1は自動集計アプリのイメージ図です。自動集計アプリから外部のCSVファイルを開き、データをコピペします。動作イメージを図2に示します。
図2に簡単な動作イメージを示しました。自動集計アプリから外部のデータを開き、自分のExcelシートに貼り付けるものです。
以下に、文書形式の仕様を示します。
上記の動作をするVBAを作成してみましょう※1)。なお、今回はデータのコピペというところまでで、次回細かな集計処理の話をしたいと思います。
※1)最初に説明した通り、業務効率化できるならば実装言語、実装方法は何でも構いません。今回は、VBAを例題としていますが、その他の言語、外部ツールでやってもOKです。
最初にツール作成の準備を行います。詳細は以下の通りです。
集計に必要な外部データを作成します。新規でExcelを開き、図3のような任意のデータを入力し、集計データ.csvとして保存してください。なお、数値かつA列、B列がスキマなくあれば、入力するデータは何でもOKです。
新規でExcelを開き、自動集計アプリ.xlsmとしてファイルを保存します(図4)。
図4は、ファイルの保存画面です。VBAは、*.xlsmとすると、VBAが有効になったファイルを表しています。
ここまでで、集計データ.csv(集計に必要なデータ)と自動集計アプリ.xlsm(VBAを実行し、集計するExcelファイル)が作成できました。
今回の自動集計アプリでは、Excelシート上のボタンを選択したとき、プログラムを開始します。よって、シートにボタンを配置します。開発タブ→挿入→フォームコントロールからボタンを選択します(図4の赤枠参考)。
図5を選択し、描画をすると、図6の画面が現れます。
図6の画面で、「新規作成(W)」を選択すると、標準モジュール(Module1)を作成します(図7)。
図7では、Excelからボタンを選択すると、Sub ボタン1_Click関数が呼び出すプログラムができます。
次に、ボタンを置いたシートを確認してみましょう(図8)。
図8のようにボタンが置けていることが分かりますね。このボタンを右クリックし、ボタン名称を変更します(図9)。
図9の画面が現れたら、「テキストの編集」を選択し、「集計」に変更します(図10)。
図10の通り、集計ボタンが作成できましたね。
上記までで、ボタンを押すと、VBAが実行するところまで作成できました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.