さらにバッシ氏は、インテグレーション、オートメーション、シミュレーション、デジタルマニュファクチャリングの切り口において、3DEXPERIENCE Works製品ポートフォリオがどのように活用できるのか、デモ映像を交えてその利用イメージを紹介した。
そのうち、オートメーションの例では、AI(人工知能)を活用して設計者の意図をくみとり、ネジ穴を自動で配置する機能や、コンピュータが最適な形状を生成するジェネレーティブデザインによる設計アプローチについて取り上げた。
また、シミュレーションでは、流体、熱、電磁場といったさまざまな解析が3DEXPERIENCE Worksによって利用可能になる点、デジタルマニュファクチャリングでは、工場のバーチャルツインを作成して装置レイアウトの検証に役立てたり、動作手順をシミュレーションしたりできる点などを説明した。
バッシ氏は、諸事情により直前で来日がキャンセルになったクマー氏に代わり、「3DEXPERIENCE Works 2023」のハイライトについても紹介した。
3DEXPERIENCE Works 2023では、“Working Smarter、Working Faster、Working Together”の3つのキーワードを掲げ、ポートフォリオのさらなる拡張、統合を進めていくとする。「人/アイデア/データと、ソリューションをつなぐことで価値を生み出す。これは今、SOLIDWORKSとして最も多くの投資を行っている部分だ」(バッシ氏)。
講演の最後、バッシ氏は「イノベーションとは、素晴らしい体験を創ることだ。3DEXPERIENCE Worksはクラウド上の共通プラットフォームで、人/アイデア/データ、そしてソリューションを全てつなぐことでそれを成し遂げる。そして、3DEXPERIENCE Worksはクラウドのリソースを活用できるスケーラブルなポートフォリオであり、無限の可能性を提供する、次世代の設計に欠かせない存在だ。AI/機械学習、高度なシミュレーションを製品設計に取り入れていくには、クラウドの力、プラットフォームの力が不可欠だ」と述べる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.