電動バイク向けバッテリー交換ステーションが都庁前で稼働電動化

ホンダは2022年10月25日、バッテリー交換ステーション「Honda Power Pack Exchanger e:」の販売を開始したと発表した。日本国内での1台目はバッテリーシェアリング事業を行うGachacoに納品され、東京都庁前で同日から稼働を開始した。

» 2022年10月27日 06時30分 公開
[齊藤由希MONOist]
Honda Power Pack Exchanger e:[クリックで拡大] 出所:ホンダ

 ホンダは2022年10月25日、バッテリー交換ステーション「Honda Power Pack Exchanger e:」の販売を開始したと発表した。

 日本国内での1台目はバッテリーシェアリング事業を行うGachaco(ガチャコ)に納品され、東京都庁前で同日から稼働を開始した。

 海外では、インドの現地法人Honda Power Pack Energy Indiaで電動三輪タクシー向けにバッテリーシェアリング事業を開始しており、バッテリー交換ステーションも運用されている。

 東京都では、2035年までに都内で販売される二輪車の新車全てを「非ガソリン化」することを目指している。電動バイク向けにバッテリーシェアリングサービスを支援することで、二輪車の非ガソリン化を推進する。

 都庁前にも設置されたバッテリー交換ステーションは、ICカードをかざしてユーザーを認証し、空いているスロットにバッテリーを返却すると、満充電のバッテリーを新たに取り出すことができる。ICカードに登録されたユーザーIDに基づいて、利用している電動バイクの情報(搭載バッテリー数、直列か並列かなどの搭載条件)を基に適切な充電済みバッテリーを判断する。

東京都庁前でバッテリー交換ステーションが稼働した[クリックで拡大] 出所:ガチャコ

 日常的な保守や清掃作業を行いやすい構造とした他、熱負荷によるバッテリーの劣化を抑制するバッテリー冷却機能も交換ステーションに搭載されている。バッテリー交換ステーションは親機1台に対して子機を複数連結することも可能で、ユーザーや事業者のニーズに応じて交換式バッテリーの個数を増やすことができる。停電などでバッテリー交換ステーションに給電できない場合は、充電済みのバッテリーから給電してバッテリーの貸し出しを継続できるようにしている。

 Honda Power Pack Exchanger e:は、複数個の交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を同時に充電し、電動バイクなどのスムーズなバッテリー交換を実現する。国内外で広く普及させるため、街中になじみやすいデザインとした他、バッテリーシェアリングサービスの運用に必要な情報をクラウド上で一元管理するシステムも採用している。一元管理により、交換式バッテリーのユーザーは、ユーザー登録やステーション検索、交換、料金決済などを行いやすく、貸し出しバッテリーの情報などをスマートフォンからリアルタイムに検索することもできる。

バッテリー交換のイメージ[クリックで拡大] 出所:ホンダ

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