初期状態ですと、最大化しても画面サイズが変わりません。そこで、画面サイズが変更できるようにします。
「デバイス」→「Guest Addition CDイメージの挿入」を選択します(図21)。
サイドバーのディスクマークをクリックし、出てきたフォルダ上で、右クリック→「端末で開く」を選択します(図22)。
端末を開くとターミナルが表示されます。そこで、「./autorun.sh」を実行し、パスワードを入力するとOKです。VirtualBoxを再起動すると、最大化できるようになります。
最後に共有フォルダの設定をします(図23)。
図23に示すVirtualBoxの設定画面のフォルダマークをクリックし、任意のフォルダパスを設定します(図24)。
図24の画面で任意のフォルダパスを設定します。
最後に、Ubuntuのターミナルの画面で、以下のコマンドを実行します。
sudo adduser $USER vboxsf
実行後、再起動すると、ホストOSとゲストOSのファイルが共有できるフォルダが/media以下に作成されます。
今回は、「ツールの導入」に着目し、仮想化ソフトウェアのVirtualBoxを取り上げました。このツールにより、ホストOS上に別のOSをインストールできます。ソフトウェア開発エンジニアなら、この種のツールは既に使っていると思います。使用していない人は試してください。
世の中には、有償/無償問わずさまざまなツールが存在しています。「業務を効率化したい」と思ったときは、ツールを使って解決することも選択肢の一つとして考えていただければと思います。
前々シリーズ「ソフトウェア技術者のためのバグ百科事典」を大幅に加筆、修正した山浦恒央先生の書籍「ソフトウェア技術者のためのバグ検出テキスト」が日科技連出版から好評発売中です。連載でも取り上げた、「要求仕様書のバグ」「実装抜けのバグ」「テスト業務のバグ」など、バグを36種類に分類して解説しています。囲碁や将棋であれば、「相掛かり」「矢倉」「四間飛車」「藤井システム」のような戦法を網羅した内容になっています。
前著「ソフトウェア技術者のためのバグ検出ドリル」(2019年11月刊行)も好評発売中です。実際にバグを含む要求仕様書、設計書、コーディング、デバッグ、保守を具体的に取り上げ、練習問題として31問を出題しました。同書は、囲碁や将棋における「次の一手」的な問題であり、ピンポイントの場面を取り上げ、実践力を鍛えることを目的としています。
両書とも興味のある方は、Amazon.comや書店でチェックしてください!
東海大学 大学院 組込み技術研究科 非常勤講師(工学博士)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.