業務効率化の道具箱(4)VirtualBoxでUbuntu環境を構築しよう山浦恒央の“くみこみ”な話(157)(4/4 ページ)

» 2022年09月27日 07時00分 公開
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4.4 VirtualBoxの画面サイズの変更

 初期状態ですと、最大化しても画面サイズが変わりません。そこで、画面サイズが変更できるようにします。

 「デバイス」→「Guest Addition CDイメージの挿入」を選択します(図21)。

図21 図21 Guest Additions CDイメージの挿入[クリックで拡大]

 サイドバーのディスクマークをクリックし、出てきたフォルダ上で、右クリック→「端末で開く」を選択します(図22)。

図22 図22 端末の選択[クリックで拡大]

 端末を開くとターミナルが表示されます。そこで、「./autorun.sh」を実行し、パスワードを入力するとOKです。VirtualBoxを再起動すると、最大化できるようになります。

4.5 共有フォルダの作成

 最後に共有フォルダの設定をします(図23)。

図23 図23 設定画面[クリックで拡大]

 図23に示すVirtualBoxの設定画面のフォルダマークをクリックし、任意のフォルダパスを設定します(図24)。

図24 図24 共有フォルダの追加[クリックで拡大]

 図24の画面で任意のフォルダパスを設定します。

 最後に、Ubuntuのターミナルの画面で、以下のコマンドを実行します。

sudo adduser $USER vboxsf

 実行後、再起動すると、ホストOSとゲストOSのファイルが共有できるフォルダが/media以下に作成されます。

5.終わりに

 今回は、「ツールの導入」に着目し、仮想化ソフトウェアのVirtualBoxを取り上げました。このツールにより、ホストOS上に別のOSをインストールできます。ソフトウェア開発エンジニアなら、この種のツールは既に使っていると思います。使用していない人は試してください。

 世の中には、有償/無償問わずさまざまなツールが存在しています。「業務を効率化したい」と思ったときは、ツールを使って解決することも選択肢の一つとして考えていただければと思います。

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【 筆者紹介 】
山浦 恒央(やまうら つねお)

東海大学 大学院 組込み技術研究科 非常勤講師(工学博士)


1977年、日立ソフトウェアエンジニアリングに入社、2006年より、東海大学情報理工学部ソフトウェア開発工学科助教授、2007年より、同大学大学院組込み技術研究科准教授、2016年より非常勤講師。

主な著書・訳書は、「Advances in Computers」 (Academic Press社、共著)、「ピープルウエア 第2版」「ソフトウェアテスト技法」「実践的プログラムテスト入門」「デスマーチ 第2版」「ソフトウエア開発プロフェッショナル」(以上、日経BP社、共訳)、「ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ」「初めて学ぶソフトウエアメトリクス」(以上、日経BP社、翻訳)。


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