一方、SLIMSは、これまで研究室内におけるサンプル管理に用いられてきたLIMS(ラボ情報管理システム)にDX(デジタルトランスフォーメーション)の観点を取り入れて次世代に進化させたシステムとなる。具体的には、LIMSに加えて、試験のワークフロー管理に用いられるLES(Laboratory Execution System)やELN(電子実験ノート)の機能を盛り込んだ。
SLIMSの導入により、一元化されたラボデータに基づくサンプル管理、作業進捗を数値で確認できるワークフロー管理、SOP(標準作業手順書)のデジタル化によるラボ業務の視覚化や効率化、定量化を実現できる、さらに、これらのデジタルデータからKPI(重要業績評価指標)を設定すれば業務の可視化も可能になる。
アジレントは、SLIMSと、研究室内で運用するLCシステムの制御やデータ解析、レポート作成などに用いる「OpenLab CDS 2」、データ管理システム「OpenLab ECM XT」をつなげることでラボ業務の一貫したワークフローソリューションを提供していく方針だ。このソリューションを活用すれば、リモートワークなどで研究室内にいない状況下でもラボ業務を実施できるようになるという。
なお、同社は2022年9月5〜7日に幕張メッセで開催される「JASIS(Japan Analytical & Scientific Instruments Show) 2022」に出展し、オンラインLCシステムやSLIMSなどを紹介する予定だ。
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