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» 2022年08月01日 08時00分 公開

「DXの前の前」で止まる中小企業を、業務のデジタル化とAIによる自動化で支援製造ITニュース

ABEJAは2022年7月26日、DXに課題感を持つ中小企業を対象に、ビジネスプロセスやデータ活用のデジタル化をワンストップで支援するパッケージ製品を提供開始した。製造業など企業のDXに必要なソフトウェアを集約したデジタル基盤「ABEJA Platform」と、グーグルのコラボレーションツール「Google Workspace」を活用するソリューションとなっている。

[池谷翼,MONOist]

 ABEJAは2022年7月26日、DX(デジタルトランスフォーメーション)に課題感を持つ中小企業を対象に、ビジネスプロセスやデータ活用のデジタル化をワンストップで支援するパッケージ製品を提供開始した。製造業など企業のDXに必要なソフトウェアを集約したデジタル基盤「ABEJA Platform」と、グーグルのコラボレーションツール「Google Workspace」を活用するソリューションとなっている。

Googleのアプリケーションでアナログからデジタルへ

 今回のパッケージ製品を導入することにより、オンラインストレージのGoogleドライブや文書作成ソフトのGoogleドキュメントなどのアプリケーションを持つGoogle Workspaceを通じて、自社のビジネスプロセスで生じる紙やFAXなどのアナログ情報をデジタル化することが可能になる。また、デジタル化され、蓄積されたデータはABEJA Platform上のAI(人工知能)がオプトイン方式で学習する。これによって、業務の省力化や自動化を実現するAIシステムを顧客がいずれ利用可能になるという。

 ABEJA Platformは顧客ニーズに合わせたAIシステムの設計、開発、構築、開発、運用を実現するフルマネージドサービスである。データ生成から収集、加工、分析、AIモデリングなどの主要プロセスに対応可能なソフトウェアを一気通貫で提供する。

 カメラデータやオーディオデータ、テキストデータなどさまざまなデータを接続できる仕組みや、パブリッククラウドやプライベートクラウド、オンプレミス、エッジコンピューティングなど、顧客ニーズに合わせて処理する環境を用意している。データ管理時のセキュリティや、データ分析のためのモジュールなども持つ。

 今回のパッケージ製品による業務の自動化機能としては、メーラーのGmail上で返信候補文面を自動作成する「自動返信」や、フォーム作成ツールのGoogleフォームやGmailを経由して連携されたデータの「異常検知」、帳票ツールのGoogle スプレッドシートに連携されたデータによる「簡易需要予測」、Google ドライブの非推奨操作を検知する「非推奨操作検出」などを想定する。汎用性の高い機能から順次提供を進めるという。

 ABEJAは2022年7月にGoogle Workspaceの販売パートナーとして登録された。このため同社はGoogle Workspaceの導入、運用を行うとともに、ABEJA Platformを通じた独自のAI活用を一気通貫で提供できるようになった。Google Workspaceを導入済みの企業に対しては、ABEJA Platformを後付けで導入することも可能だ。

 ABEJA 代表取締役CEOの岡田陽介氏は「中小企業がDXに着手する上で、そもそも、全く社内のデータがデジタル化されていないという課題によく直面する。DXの前の前段階の問題だ」と指摘する。また、データ管理やビジネスツールがアナログなままにされている、部門ごとにデジタル化ツールやシステムを導入したものの部門間連携が取れていないといった問題も存在する。今回のパッケージ製品を通じて、これらの顧客課題の解決を目指す。

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