ショートカットキーを使用するメリットを、以下の例題で説明します(図1)。
図1の左の文書を右に転記する方法にはいろいろあります。以下に代表例を示します。
1つ目は、マウス操作でドラッグアンドドロップする方法です。手順を以下に記します。
2つ目はショートカットキーによるコピーです。
2つの手順の違いは、(2)ではマウスを使わず、キーボード操作で完結しています。一方、(1)はマウスを使うため、スクロールに時間がかかります※2)。
効率よく操作するには、できる限りマウスを使わないことが重要です。ちなみに、この例で最も簡単な操作は、ファイル自体をリネームしてコピーすることですが、これは考えないこととします。
※2)人によっては、高機能マウスのボタン割り当てに「コピー」「ペースト」を割り当てて効率よく操作している人もいます。
このように、ショートカットキーで、ちょっとした作業の効率が上がりますし、転記ミスも防げます。例えば、「議事録の作成」「ペアプログラミング」などの操作を素早く行う場合には大きな効果が期待できます。業務の全工数を考えると、改善工数はそれほど大きくないと感じるでしょうが「塵」はちゃんと積もります。
下記に知っておきたいショートカットキーをまとめます。皆さんは、何個使いこなしていますか(プログラマーの人ならばたいてい知っているでしょうが)。
最も重要なショートカットキーは、Alt+Tabです。この操作では、アクティブウィンドウを高速で切り替えられます。
図2は、左と右のメモ帳のアクティブウィンドウの切り替えの例を示しました。Altを押しながらTabキーを押すと、アクティブにするウィンドウを決定できます。これにより、ウィンドウの切り替え時に、「マウスで左ウィンドウを選択」「マウスで右ウィンドウを選択」する必要がなくなります。
このショートカットキーが便利なのは、プログラミングの時に、左にコマンドウィンドウ、右にエディターを配置すると、「Alt+Tabでコンパイル」「Alt+Tabでコード修正」が素早く実行できることではないでしょうか。
次は、コピペ(コピーアンドペースト)のショートカットキーです。
図3は、マウス操作でのコピペを示しました。通常、マウスからコピーをするには、以下の手順が必要です。
上記のマウス操作によるコピペは、ショートカットキーを使うと、コピーは「Ctrl+C」、ペーストは「Ctrl+V」で実行できます。マウスの右クリックでメニューを出す必要はありません。
図4のショートカットキーによるコピペでは、文字を選択した後、「Ctrl+C」「Ctrl+V」を押すことで実行できます。
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