RZ/T2M対応のマルチコア向け商用リアルタイムOSを発売組み込み開発ニュース

ユビキタスAIコーポレーションは、ルネサス エレクトロニクスのマイクロプロセッサ「RZ/T2M」に対応したマルチコア向け商用リアルタイムOS「TOPPERS-Pro/FMP3」を発売した。マルチコアを意識せずに、RZ/T2Mを用いたシステムを構築できる。

» 2022年06月30日 14時00分 公開
[MONOist]

 ユビキタスAIコーポレーションは2022年6月7日、ルネサス エレクトロニクスのマイクロプロセッサ「RZ/T2M」に対応したマルチコア向け商用リアルタイムOS「TOPPERS-Pro/FMP3」を発売した。

 ルネサスのRZ/T2Mは、Arm Cortex-R52コアを2つ備えたマルチコア構成のマイクロプロセッサ。RZ/T2Mを用いたシステムは、安全性が高い一方で、相互通信や同期を取る場合に特別な手法を要する。また、システムが複雑化になり、デバッグが難しくなるといった課題がある。

 TOPPERS-Pro/FMP3はSMP(対称型マルチプロセッシング)型のリアルタイムOSで、RZ/T2Mに対応するため、ユーザーはマルチコアを意識せずに、コアをまたいだ通信や同期を実行できる。各処理が1つのOSで動作することから、デバッグも容易だ。用途に合わせてAMP(非対称型マルチプロセッシング)構成にも対応する。

 また、広く用いられているμITRON仕様に準拠し、従来のシステムからの移行や資産の流用が容易になり、技術者も確保しやすい。価格は、開発ライセンスが96万円からとなっている。

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