位置検出精度が光学式エンコーダーと同等のACサーボモーター組み込み開発ニュース

日本電産と日本電産サンキョーは共同で、位置検出技術「Zignear」を採用したACサーボモーターを開発した。光学式エンコーダーと同程度の優れた位置検出精度、追随性を備える。

» 2022年06月27日 14時00分 公開
[MONOist]

 日本電産は2022年6月9日、日本電産サンキョーと共同で、位置検出技術「Zignear」を採用したACサーボモーターを開発したと発表した。産業用ロボットやAGV(無人搬送車)などに適する。

 Zignearは、モーター付属のマグネットと汎用電子部品を活用した位置検出技術。

従来のブラシレスDCモーターの課題であった、ホールセンサー取り付けや感度などのばらつきを補正するアルゴリズムにより、位置検出精度を高めている。

 今回開発したACサーボモーターは、磁気式エンコーダーと同程度に部品点数が少なく、既存の磁気式エンコーダーと同様の形状のため、容易に置き換えられる。一方で、位置検出精度や追随性は光学式エンコーダーと同レベルの性能を有し、位置検出誤差の最高精度機械角は±0.02度未満となっている。

キャプション 「Zignear」採用のACサーボモーター 出所:日本電産

 分解能は17ビット。AGVに搭載してシステム試験を実施したところ、従来の17ビットACサーボモーターと同レベルで動作することを確認した。

 同製品と汎用マイクロコントローラーを併用することで、磁気式エンコーダーで一般的に用いられるシリアル通信や光学式エンコーダーのABZ相出力、PWM出力、電圧出力などさまざまな出力形式に対応可能となる。

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