スマートスケープは、機械学習を活用した3D類似形状検索システム「SS4M」に検索の快適さや利便性を向上させる“4つの新機能”を追加した新バージョンの提供を、2022年5月20日から開始したことを発表した。
スマートスケープは、機械学習を活用した3D類似形状検索システム「SS4M」に検索の快適さや利便性を向上させる“4つの新機能”を追加した新バージョンの提供を、2022年5月20日から開始したことを発表した。
新機能の追加により、検索にかかる時間と手間が大幅に削減でき、製造業における生産性の向上に貢献できるとする。
SS4Mは、データベース(DB)内のモデル群から形状が似ているモデルを探し出すことが可能で、過去の設計/製造ノウハウを再利用することにより、設計、製造、購買、見積もりなどの業務の生産性向上を支援するツールである。
新バージョンで追加された新機能は、「参照モデルカウント機能」「自動属性フィルター機能」「形状比較HTML出力機能」「属性の並び順変更機能」の4つである。
参照モデルカウント機能では、部品それぞれに「参考になった」数を蓄積できるカウンターが設置され、よく使われる部品/よく参考にされる部品を可視化できるようになった。「参考になった」順の並び替えが可能となり、一覧表示できるため、検索することなく参考になる部品の選択が行える。また、ファイル名や属性のみでの検索時、「参考になった」順の並び替えを利用することで、よく検索する標準部品/推奨部品の選定などが可能となる。
自動属性フィルター機能では、これまで毎回手入力していた特定の属性フィルターについて、検索結果や条件入力後の状態がURLとして保存できるようになり、特定の属性フィルターが最初からセットされている状態で利用可能となった。さらに、そのURLを直接指定することで、特定の検索結果をすぐに閲覧できる。
形状比較HTML出力機能は、従来バージョンで必要だった「Adobe Reader」を用いることなく、検索結果をWebブラウザ上で表示できるようになった。これにより、検索、モデル表示、形状比較を全てWebブラウザ上で行える。
属性の並び順変更機能では、重要な属性情報の並び順を上位に表示できるため、スクロールすることなく、必要な情報をすぐに探し出せる。さらに、検索に利用する属性の選択時にも、より使用頻度の高いものを上部に並び替えることができるので、利便性が向上する。
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