スマートスケープは、新機能を追加した類似形状検索システム「SS4M」を発表した。データ処理の高速化やモデル表示機能の高機能化により、作業時間の短縮やコスト削減に貢献する。
スマートスケープは2021年2月9日、新機能を追加した類似形状検索システム「SS4M」の提供を開始した。サーバ上のデータベースにログインして利用でき、接続端末数に制限はない。
SS4Mは、ML(機械学習)を活用し、データベース内に蓄積された3D CADデータ群から形状が似ているモデルを検索できるツール。検索モデルを3D表示し、属性情報などを確認することで、設計、製造、購買、見積などの業務の生産性を向上できる。
データ処理を高速化した新版は、データベース登録時に学習用データ作成のためのCADデータ変換時間を、従来の半分以下に短縮。平均して、1MB程度のデータを1秒以内に変換できる。データ変換時に属性情報の読み込みができ、CADデータ内のプロパティ情報を自動的にSS4M内に取り込める。また、CADデータ内に入っていない価格、加工先といった属性情報も、CSV形式で用意すれば自動で取り込める。
これまでは、SS4M上で検索した部品の寸法を確認する場合、CADや専用のビュワーを起動する必要があり、手間やコストがかかっていた。モデル表示機能が高機能化した新版は、SS4Mのブラウザ上でCAD精度の計測が可能で、時間の削減や専用ビュワーのライセンス面でのコスト削減につながる。
類似形状データベースは過去の3D CADファイル群から自動で作成されるため、3D CADファイルを所定のフォルダにコピーする以外、人手はかからない。10種類以上の3D CADデータに対応可能だ。
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