大日本印刷が基幹システム基盤をオラクルのクラウドサービスに移行製造IT導入事例

日本オラクルのクラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」が、大日本印刷の基幹系システム基盤として採用された。段階的に移行を進めており、2022年11月には移行を完了する見込みだ。

» 2022年05月25日 10時00分 公開
[MONOist]

 日本オラクルは2022年5月10日、大日本印刷(DNP)の基幹系システム基盤として、同社のクラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」が採用されたと発表した。

 DNPは、新たなビジネスの創出や事業拡大を見据え、データドリブン経営や業務標準化、自動化を実現するため、社内向けDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している。

 基幹業務システムの多くが「Oracle Database」上で稼働しており、OCIを活用したクラウドへの移行を決定。VMware環境にある700以上の仮想サーバ上で稼働するアプリケーションを、OCIの「Oracle Cloud VMware Solution」へ移行する。

 これにより、従来のオンプレミス環境と同じアーキテクチャを継続しながら、拡張性や経済性の向上を目指す。また、統合データベース基盤を「Oracle Exadata Cloud Service」へ移行することで、性能や可用性を高め、データセキュリティ構成を進めながらコストの最適化を図る。

 DNPでは現在、段階的に移行を進めており、同年11月には移行を完了する見込みだ。大規模基幹システムをOCIへ移行することで、IT運用管理業務の軽減やITコストを最適化し、セキュリティ、事業継続性を強化する。

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