AUTOSARの日本代表にデンソーの後藤正博氏が就任 : 車載ソフトウェア
欧州の車載ソフトウェア標準化団体であるAUTOSARは、日本の地域代表となるリージョナルスポークスパーソンにデンソーの後藤正博氏が就任したと発表した。
欧州の車載ソフトウェア標準化団体であるAUTOSARは2022年4月22日(現地時間)、日本の地域代表となるリージョナルスポークスパーソンにデンソーの後藤正博氏が就任したと発表した。
2003年に発足したAUTOSARは、車載システムの制御を担うECU(電子制御ユニット)に組み込まれるソフトウェアの標準化を推進してきた団体である。近年は、自動運転技術などにも対応可能なより先進的な車載ソフトウェアの標準化にも取り組んでおり、これまでのECU向けの標準をAUTOSAR Classic Platform(CP)、新しい標準をAUTOSAR Adaptive Platform(AP)とするなど活動の範囲を拡大している。
デンソーは2004年にAUTOSARに加入しており、コアパートナー9社(BMWグループ、ボッシュ、コンチネンタル、ダイムラー、フォード、GM、PSAグループ、トヨタ自動車、フォルクスワーゲングループ)に次ぐ位置付けで、現在1社のみのストラテジックパートナーを担っている。後藤氏は、デンソーの加入当初から、Body Control Application InterfaceワーキンググループをはじめとするAUTOSARの活動をドイツで続けており、その後日本向けのリージョナルワーキングパッケージの策定に携わった。
後藤氏は、ISO(国際標準化機構)で自動車分野を担当する委員会のTC22傘下で電子・電装部品領域を担当するSC32(ISO/TC22/SC32)の議長を務めている。デンソーでは、将来的なソフトウェア技術の標準化をリードするとともに、新しいBSW(Basic Software Component)や、ソフトウェアデファインドビークル(SDV:Software Defined Vehicle)などに取り組んでいる。
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