アムニモは、LTE通信モジュールのCPUへVPN対応ルーター機能を実装する技術を開発した。IoTデバイスの小型化と低価格化を可能にする。また、同技術を搭載した小型ルーターと組み込み用通信モジュールを販売する。
アムニモは2022年2月17日、LTE通信モジュールのCPUへVPN対応ルーター機能を実装する技術を開発したと発表した。IoT(モノのインターネット)デバイスの小型化と低価格化を可能にする。同技術を搭載した産業用「コンパクトルーター」の販売を2022年上半期に、産業機器向け組み込み「LTE通信モジュール」の提供を2022年度中に開始する予定だ。
同社は、ルーター機能や周辺機器インタフェースの制御機能を、通信モジュール側のCPUに実装。これによって他のCPUが不要になり、Ethernetポートやシリアル通信、DI/DOポート、アナログI/Oポートなど、周辺機器向けインタフェースを備えた小型IoTデバイスを低価格で製造できる。
コンパクトルーターはEthernetポートとLTEアンテナを内蔵し、通信速度はカテゴリー4。電源バックアップ機構やSIMカードの切り替え制御、IPsecを使ったVPN接続機能を搭載し、既存の3G、ISDN通信端末との置き換えにも対応する。
また、同社のデバイス管理システムと連携することで、クラウド経由で稼働状況の監視や保守管理が可能だ。大きさは126×66×28mm、重量は120g、MicroSIMカード用スロットを2つ備え、動作温度範囲は−20〜+60℃となっている。
LTE通信モジュールは、エラー処理など、通信の起動に関する制御機能をあらかじめ実装しているため、産業機器側における制御機能の開発を簡略化できる。
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