横河電機、アムニモ、日立キャピタルは、IIoTを付加した新たなサービスを提供するため、包括連携協定を締結した。製造現場における課題の可視化、適切なIIoTデバイスの提案と導入、データ分析など、包括的なサービス提供を目指す。
横河電機は2020年3月25日、同社および子会社のアムニモ、日立キャピタルの3社間で、産業用IoT(IIoT)を付加した新たなサービスを提供するため、包括連携協定を締結した。製造現場における課題の可視化から、適切なIIoTデバイスの提案と導入、分析結果を活用したコンサルティング、ファイナンスまで、包括的なサービス提供を目指す。
3社は同月26日より、ユーザーのニーズを踏まえたサービス実現に向けたPoC(Proof of Concept、概念実証)を実施する。日立キャピタルが提供するリース設備に、アムニモのデータ測定に特化したIIoTサービスを組み合わせ、設備の稼働状況の可視化などから課題解決につなげる。
具体的には、デジタルサイネージに動態モニタリングセンサーを付加して、閲覧者の人数を計算したり、動線を監視する。そのデータの分析を通じてマーケティング活動を支援する。また、射出成型機にIIoTデバイスを組み合わせ、金型の温度を監視。温度と生産高の関係などを分析し、生産性向上を支援する。
データ分析については、ユーザーの課題、取得データの種類に応じて、日立グループやパートナーとの連携も視野に入れる。3社は、2020年度内のサービス開始を目指すとしている。
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