テクマトリックスは、C言語およびC++言語対応テストツール「C++test 2021.2」の販売を開始した。GitHub、GitLab、Azure DevOpsのツール上で、SARIFやSAST形式でレポートを生成する機能を追加している。
テクマトリックスは2022年2月22日、C言語およびC++言語対応テストツール「C++test 2021.2」を発売した。CI/CD(Continuous Integration/Continuous Delivery、継続的インティグレーション/継続的デリバリー)プラットフォームと統合する機能などを追加した。
「C++test」は、Parasoftが開発したテストツール。コーディング規約チェックやフロー解析といった静的解析、カバレッジ計測、単体テスト、実行時メモリエラー機能などを備える。
最新版では、GitHub、GitLab、Azure DevOpsのツール上で、SARIFやSAST形式でレポートを生成する機能を追加した。また、C++test実行やレポート生成のCustom ActionsをGitHub向けに、Custom TasksをAzure DevOps向けに追加。既存のビルドを自動化しているGitHub WorkflowsやAzure Pipelinesに、コードとしてC++test実行やレポート生成を追加するだけで、開発プロセスにテストの自動実行を統合できる。
アーキテクチャ分析ツールの「Lattix」には、C++testの結果を統合する機能を加えた。Lattixにテスト結果をインポートすると、Lattix内でカバレッジのデータや静的解析の違反件数をヒートマップで確認しつつ、ソフトウェア構造を分析できる。
セキュリティ面では、セキュアコーディングガイドラインのサポートを強化した。OWASP API Security Top 10-2019やOWASP Top 10 2021(プレビュー版)、DISA-ASD-STIGのルールセットを追加している。
新たに88個の静的解析ルールを追加し、ルールは合計4335個に達した。AUTOSARやCERT/CERT CPP、HICPP、JSF、MISRA C 2004、MISRA C++2008、MISRA C 2012など、各種ガイドラインのルールも追加もしくはアップデートしている。
インストールは、任意の場所にzipやtar.gzのパッケージを展開するだけで行える。コードでDockerコンテナへのインテグレーションも実装でき、C++testを含めたIaC(Infrastructure as Code)が可能になっている。なお、C++testの保守サービスを契約しているユーザーは、最新版を無償で使用できる。
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