テックレボリューションは、飛沫の拡散状況を把握できる「3D飛沫可視化」サービスを開始した。高精度の点群データを用いて3Dモデル化した屋内の空間を仮想上に再現し、換気状況や飛沫の流れをシミュレーションで確認できる。
テックレボリューションは2022年2月7日、飛沫の拡散状況を把握できる「3D飛沫可視化」サービスを開始した。換気や飛沫の状況をシミュレーションすることで、屋内空間での感染症対策の課題を明らかにできる。
3D飛沫可視化サービスでは、慣性計測装置(IMU)を備えた3Dレーザースキャナーで点群データを取得し、3Dモデルを作成する。この3Dモデルを用いて空調設備や座席の配置、飛沫の発生条件を含めた数値流体力学(CFD)によるシミュレーションを実施し、室内の換気状況や浮遊する飛沫の拡散経路を可視化する。
同サービスには、同社が開発した「3D飛沫可視化−エアーマネージメント」を活用する。高精度の点群データを用いて3Dモデル化した屋内の空間を、仮想上に再現することで、例えば空気がよどんでいる場所に空気清浄機を配置したシミュレーションを実施して、飛沫が消えていく様子を確認できる。空気の浄化や飛沫可視化の結果を基に、換気や空気浄化などの感染防止対策案を提示したり、AI(人工知能)で空調の最適化を検討したりできる。
同社では、既にさまざまな空間で3D飛沫可視化を実施している。そこで確認された課題から、感染予防につながる数パターンのモデリングを空気、気流の改善に役立てている。
幼稚園、水族館のケースでは、換気が悪い箇所を確認して浄化性に優れた空気清浄機を配置したところ、空気環境が改善した。飲食チェーンのケースでは、室内の空気が1回入れ替わるのに何分かかるかを空調設備や客席の配置を踏まえて解析し、検証動画を店舗サイネージでアピールした。
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