CEVAは、AIやMLの推論ワークロードに適したプロセッサアーキテクチャ「NeuPro-M」を発表した。SoCとヘテロジニアスSoCの双方に対応する拡張性を有しており、処理能力はSoCやチップレットレベルで20〜1200TOPSとなっている。
CEVAは2022年1月6日、AI(人工知能)やML(機械学習)の推論ワークロードに適したプロセッサアーキテクチャ「NeuPro-M」を発表した。既に主要顧客向けにライセンスを提供しており、2022年の第2四半期には一般顧客への提供を開始する。
NeuPro-Mは、自己完結型のヘテロジニアスアーキテクチャで、車載、産業、5Gネットワーク、エッジコンピューティングなどのAI、ML用途に適している。SoCとヘテロジニアスSoCの双方に対応する拡張性を有しており、処理能力はSoCやチップレットレベルで20〜1200TOPSとなっている。
メイングリッドアレイは、4000のMAC(積和演算)ユニットを備える。「Winograd」変換エンジンにより、8ビット畳み込み処理での精度低下を0.5%未満に抑えた。
また、プログラマブルなベクトル演算ユニットを備えており、32ビット浮動小数点から2ビットのバイナリーニューラルネットワークまで、新たなニューラルネットワークアーキテクチャを含めて対応可能となっている。
メモリに格納する際に、最小2ビット(設定変更可能)にまでデータを圧縮する機能や、読み出し時にリアルタイムで解凍することで、メモリ使用量を抑える機能も備えた。
2段階のメモリアーキテクチャを採用し、動的に設定を変更可能。外付けSDRAMとのデータ伝送に要する電力消費を低減する。
また、同社は、NeuPro-Mに準拠した構成済みプロセッサコア「NPM11」「NPM18」も併せて発表した。
NPM11は、シングルコアのNeuPro-Mエンジンを採用。動作周波数1.25GHzで最高20TOPSの処理能力を有する。NPM18は8コアのNeuPro-Mエンジンを採用し、動作周波数1.25GHzで処理能力は最高160TOPSとなっている。
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