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» 2022年01月20日 06時00分 公開

アスクルが日野とEVトラックで実証実験、EVに合わせて業務を変える可能性も電気自動車(2/2 ページ)

[齊藤由希,MONOist]
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 また、東氏は「車両コストは重要な基準であり、低コストなEVにも注目しているが、配送現場における日々のオペレーションにEVをどのように組み込むかが大切だ。これまで、まずは使ってみるということを重視してEVを導入してきた。EVは従来の車両よりも価格が高いが、経験や研究のための費用だと考えている。走行距離にもまだ課題があるが、現状ではクルマに合わせたオペレーションを作りながら、経験を積んでいくことが重要だとみている」と物流事業者から見たEVの位置付けについて述べた。

 EVへの期待については、「カーボンニュートラルという狙いはもちろんあるが、現場としては現在の主力であるキャラバンとどれだけ同じように業務で使えるかどうか、オペレーションとして経験できることに期待している。デュトロ Z EVの特徴である、荷室への行き来がラクになるウォークスルー構造や、立ったまま荷室で作業できる低床がドライバーにメリットとして受け止められるか。従来と異なる構造のクルマを使う中で、負荷となる経験も得られるだろう。しかし、これで働き方が改善できるのであれば、クルマに合わせて荷物の積み方などを改めて考える機会にもなるかもしれない。ポジティブに考えている」(東氏)という。

車両から電力マネジメントまで

 CUBE-LINXでは、「最適稼働マネジメントサービス」の他、電動車と付帯設備の導入コンサルティング、車両と充電設備、ITシステムの一括提供など、電動車の導入と運用に関するソリューションをトータルで手掛ける。アスクルの東氏は「電力マネジメントは非常に難しいところがある。専門の部隊が社内にあるわけでもない。車両を含めてパッケージで見てもらうことで、経験が得られると期待している」とコメントした。

 日野自動車とCUBE-LINXは、物流事業者の事業形態や車両の使い方に合わせて、稼働とエネルギー利用の最適なソリューションをパッケージ化し、月額定額制サービスとしてワンストップで提供する。運航計画系システムと、エネルギーマネジメントシステムを融合し、最適な充電や配車の計画、電池残量を考慮した走行ルートや、充電量の予測、充電計画などの生成を可能にする。運行管理や建物のエネルギーマネジメントシステムなどは自前のものを一括して納入することにこだわらず、他社のシステムと連携する。今後は、事業所と車両の電力消費をトータルで最適化するマネジメントを目指す。

 アスクルは物流事業者でEV導入が進む条件について、1回の充電での走行距離などに安心感があること、充電設備の導入や利用、電力マネジメントなどが簡易であること、さまざまな車両の選択肢があることを挙げた。

電動車最適稼働マネジメント[クリックで再生] 出所:日野自動車

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