時には他人の目線に立ってみなければ。
最近、クルマを買う普通の人たちのことをよく考えています。クルマについて強いこだわりがあるわけでもなく、自動車の技術や機能に興味関心があるわけでもない人たちのことです。
その人たちについて、「クルマって面白いのに、知らないなんて損してる!」とは一切思いません。実際、クルマのことは知れば知るほど面白いし、クルマを乗り比べれば乗り比べるほど、たくさんのことに気付きますが、押し付けても仕方がありません。違う分野に関して押し付けられる側に立つことを想像しても、嫌な気持ちになりますよね。
もちろん、その人たちはクルマなら何でも良いわけではなくて、「なんとなくこのメーカーがいいかな」「どちらかというとこのデザインがいいなあ」という希望があり、なるべく故障や不具合が少ない方がいいし、あまりにも燃費が悪いのは嫌だなあと思っていることでしょう。
私は普通の人よりはクルマが好きで、周囲にもカーマニアやクルマにすごく詳しい人が多いので、そうではない人たちの感覚を忘れがちになります。
そのようなことをつらつらと考えているのは、SNSでフォローしている人が紹介していた、海外メディアの記事がきっかけです。Green Car Reportsというメディアが、北米トヨタの商品企画・戦略担当やマーケティングコミュニケーション担当のバイスプレジデントたちにインタビューした記事です。
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