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» 2021年12月06日 07時30分 公開

非接触でイーサネット通信と給電を可能に、ロボットのツール変更などで活用FAニュース

フエニックス・コンタクトは、「スマートファクトリーJapan 2021」(2021年12月1〜3日、東京ビッグサイト)において、非接触でイーサネット通信と給電が行える「NearFiカプラ」を参考出展した。ロボットのツールチェンジや製造ラインのトレーサビリティー用途などでの活用を想定し、2022年の発売を目指している。

[三島一孝,MONOist]

 フエニックス・コンタクトは、「スマートファクトリーJapan 2021」(2021年12月1〜3日、東京ビッグサイト)において、非接触でイーサネット通信と給電が行える「NearFiカプラ」を参考出展した。ロボットのツールチェンジや製造ラインのトレーサビリティー用途などでの活用を想定し、2022年の発売を目指している。

photo 参考出展された「NearFiカプラ」[クリックで拡大]

非接触で通信と電力を供給

 「NearFiカプラ」は、フエニックス・コンタクトが設計した「NearFi Technology」を活用して実現。非接触で電力とイーサネット通信をリアルタイム伝送することができる。60GHz(ISM帯)を利用し1cm内の距離であれば非接触で伝送が可能で、コネクター/プラグのように簡単に活用できる。基本的には既存の汎用技術の組み合わせで実現しているが、遅延のないリアルタイム/双方向通信を行うビットごとの同期伝送技術については独自技術を活用しており特許を取得しているという。

 「NearFiカプラ」では、100Mbit/秒のイーサネット通信が可能。現状では産業用通信規格としてPROFINET、Ethernet/IP、EtherCAT、TSN、Modbusなどに対応しているが、基本的にはプロトコルには非依存で、他の規格への対応も可能だとしている。電力は電磁誘導式で伝送し、50W(24V/2A)までの供給が行える。特に事前の設定も必要なく、プラグ&プレイで使用できる簡易性も特徴だ。

 伝送を発生させる方法も、正面から接近させても、側面から接近させても、回転しながら接近させても正しく接続可能だ。そのためロボットのツールチェンジのような使い方や、コンベヤーベルトに設置し接続時だけ通信を行いトレーサビリティーに活用するような使い方、回転機器のトレーサビリティーなどさまざまな使い方が想定される。非接触であるため、コネクターの摩耗や保守の問題などがあるところでの置き換えを図るとしている。

photo 「NearFiカプラ」の接近の方法[クリックで拡大] 出所:フエニックス・コンタクト

 「NearFiカプラ」の発売は2022年を想定しているが「新しい技術であるため、国内での認可が取れ次第、できる限り早く市場投入したい」(フエニックス・コンタクト)としている。

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