大伸社コミュニケーションデザインは、3D CADなどのデータを使い、Webブラウザ上で3Dシミュレーションできる「ClouDali」をリリースした。CADやBIMの未経験者でも、容易に製品や壁を配置して、空間提案やバーチャルショールームなどに活用できる。
大伸社コミュニケーションデザインは2021年7月9日、3D CADやフォトグラメトリ、空間3Dスキャンのデータを使い、Webブラウザ上で3Dシミュレーションできる3Dシミュレーター「ClouDali(クラウダリ)」をリリースしたと発表した。プレゼン用のビジュアル制作、機器設置例や空間提案、バーチャルショールームなどに活用できる。
ClouDaliは、クラウドストリーミングとリアルタイムレンダリングを利用したクラウド3Dシミュレーターだ。Webブラウザ上で動作するため、CADやBIM(Building Information Modeling)の経験や知識、高性能PCがなくても、3D CADやフォトグラメトリ、空間3Dスキャンを基にした精巧な3Dデータを使って、製品や壁の配置、素材の変更など、さまざまな場面を容易にシミュレーションできる。
更新は、サーバ側のアプリケーションがアップデートされるので、ダウンロードや再インストールの必要はなく、常に最新版を利用できる。また、クライアント側に3Dデータがダウンロードされることはなく、セキュリティ面の懸念から外部アプリケーションのインストールを禁止している企業でも導入が可能だ。
シミュレーションサービスとして、色分けや素材感を設定してシミュレーター内に配置する「3D CADデータの変換」、製品を3Dスキャンしてシミュレーター内に配置する「フォトグラメトリ撮影」、3Dスキャンした部屋や工場、ショールームに製品を配置してレイアウトを検証する「空間3Dスキャン」を提供する。
今後は、シミュレーションに加えて空間共有機能を実装し、バーチャル展示会やバーチャルショッピングといった、アバターが参加して共同作業やコミュニケーションができるようなサービスも提供していく。
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