日立ソリューションズは2021年7月13日、輸出管理業務の顧客審査や品目審査、取引審査をワークフローシステム化して、業務効率向上を支援する「安全保障貿易管理ソリューション」の最新版を同年7月14日より提供すると発表した。
日立ソリューションズは2021年7月13日、輸出管理業務の顧客審査や品目審査、取引審査をワークフローシステム化して、業務効率向上を支援する「安全保障貿易管理ソリューション」の最新版を同月14日より提供すると発表した。価格は個別見積もりとしている。
日立ソリューションズは2009年から、製造業などの幅広い分野の企業に安全保障貿易管理ソリューションを提供してきた。輸出管理は、国際的に策定された枠組みや関係条約、法令に基づいて厳格に行われる必要がある。安全保障貿易管理ソリューションはこうした輸出管理に関わる企業のガバナンス強化に貢献する。
新たに発表した最新版では「各国の最新の法令に基づき柔軟に対応する管理」と、「輸出実績データの活用による業務効率向上の実現」の2点に関わる機能を強化した。
「各国の最新の法令に基づき柔軟に対応する管理」では、企業担当者が管理したい国内外の法令や判定指針、独自の項目/条件などを登録できる。ソリューションの導入企業は、気象災害や国際情勢の変化、国内外の工場操業停止、感染症による輸送網寸断などにおけるサプライチェーンの見直しが行える。判定対象となる法令を独自に追加して管理することも可能だ。担当者はこれらの機能を活用することで、より適切な取引審査の実施が行える。
「輸出実績データの活用による業務効率向上の実現」については、国内を入出港する船舶・航空機および輸出入される貨物に関する税関などの手続きをオンラインで処理する「NACCS(ナックス:Nippon Automated Cargo and Port Consolidated System)」のデータの取り込みに対応した。NACCSで処理した全ての輸出実績が把握できるようになり、また、輸出実績に対応した事前の取引審査の適切性も確認可能になった。また、NACCSデータのCSVファイル出力にも対応して、Excelでの分析も可能となった。
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