Dyson V12 Detect Slimにはもう1つ特徴がある。吸引したほこりの量とサイズを掃除機に搭載されている液晶ディスプレイ上で確認できる点だ。
吸引口付近に組み込んだピエゾセンサーが、センサーに接触したほこりなど粒子の音響振動を1秒間に約1万5000回計測する。振動は電気信号へと変換されて、掃除機のプロセッサに送信される。そして独自の検知アルゴリズムで解析して、ほこりのサイズと量をリアルタイムでディスプレイ上に表示する。
計測結果を基に掃除機の吸引力と運転時間を自動で調整する機能も搭載した。ほこりの多い箇所を掃除する際は吸引力が強くなり、相対的にほこりが少ない箇所では弱まる。これによってバッテリーの持ち時間を延ばす効果が期待できるという。
ブラシ部分には円すい形のスクリューツールを採用しており、長い髪の毛などの毛絡みを防止する工夫を取り入れた。吸引した髪の毛やほこりは、「アルキメデスのらせん」と同じ原理で、円すい部分の太い方から細い方へと回転しつつ移動して、クリーナーヘッドの横部分にあるクリアビンから吸引される。
シェール氏は「Dyson V12 Detect Slimは目に見えないほこりをレーザー技術と液晶ディスプレイの情報で可視化できる掃除機だ。部屋のどこを掃除すべきか、何より、掃除していない場所はどこかがすぐに把握できるようになる」と語った。
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